手元でリアエアコンの操作を

2002/2/21更新

リアエアコンの操作スイッチは運転席の後頭部の後ろに位置し、後席の乗員からはもちろん、手を伸ばせば運転席からも操作できるように考えられています。しかし、やはり届きにくいのと、寒冷地仕様で風量調整と温度調整の二つのスライダがある場合、手探りではどちらのスライダか迷います。そこで、運転席からエアコンのオンオフが操作できるようにしました。この改造は有兵衛さんのページを参考にさせていただきました。




使用するスイッチとして、当初はESTIMA Hybridの「AC-100V」スイッチに着目しました。このスイッチは車幅灯点灯時に照明が点灯することと、パイロットランプが内蔵されているためです。しかしリアヒーター付き車の場合、目的の動作を果たすためにはC接点スイッチ(ON-ON)が必要ですが、AC-100VスイッチはA接点スイッチ(ON-OFF)です。そこで図のように4WD-AUTOスイッチにパイロットランプを装着できるように孔開け加工して、ボタン部のみAC-100Vのものを移植しました。



リアヒータなし車の場合はA接点スイッチが使えますので、AC-100Vスイッチが使用できます。ただしこのスイッチ自体はONを保持できない(パルススイッチ)ですので、別の保持可能なスイッチ(たとえばPOWER-HEATやPOWER-DOOR-MAINなど)の部品を移植して、保持できるようにする必要があります。これに関してはまーちゃんさんが詳細にレポートされています。




下は装着状態の写真です。エアコンスイッチの方が使用頻度が高いと判断して、HIDレベライザは左側へ移動させました。

パイロットランプはスイッチの動作をモニタしているのではなく、リアエアコンのブロアに印加されている電圧自身をモニタしています。ですからこのスイッチをオンにしていても、リアエアコン操作盤でブロアをオフにしていれば、パイロットランプは点灯しません。






少し不自然だなと思うのは、スイッチ押下時にエアコンオフとなるところです。写真のようにボタンが押し込まれた状態がエアコンオフ状態です。これは4WD-AUTOスイッチを使用した場合に特有の現象で、リアヒータなし車にAC-100Vスイッチを使用した場合は、スイッチ押下時にエアコンオンとなり、自然な振る舞いになります。

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