エアコンボタンの操作性

2002/11/23更新


のっぺりしたボタン


エスのインテリアはフラッシュサーフェス化されていて、見た目に非常に美しいですが、操作性となると「?」と感じる部分があります。特にエアコンボタンは非常に操作しにくいです。のっぺりしたボタンが並んでいて、ボタン位置が手触りでわかりづらいため、操作する人間は自分の指先が目的のボタンに触れるまで視線を投じ続ける必要があるためです。


たとえば各ボタンのトップに凸部を設けておくと、操作するものが視線を投じる時間が最小限ですむようになり、あとは「手探り」でボタンに到達できるようになると思います。現状ののっぺりしたボタンだと、ボタンの中央を押したのか隅を押したのかすらわかりません。


風量調整スイッチはシーソースイッチになっているので、形状を工夫して他のボタンと違う形状にしておくと、手探りでまずこのシーソースイッチを探して、それを基点に他のスイッチを探し出す、といったブラインドタッチも可能になるかもしれません。


私は、使用頻度の高い風量調整とOFFスイッチに突起をつけました。ノートパソコンの底などに滑り止め・キズ防止の目的で貼り付ける透明のゴム足です。これはホームセンターなどで数百円で手に入ります。透明ですので目立ちませんし、夜間はイルミも透過するので全く違和感ありません。




エアコンの操作に関してもうすこし考えると、操作性を重視するなら押しボタンよりも「ist」や「ノア/ヴォクシー」ようなダイアルのほうが便利だと思います。現に最近のモデルはダイアル方式を採用しているものが多いように感じます。ダイアルの優れた点は、(1)大きいため手探りでダイアル位置がわかること、(2)ダイアル自身が今のモードを示すことができること、(3)ボタンは(今の位置にあると)腕全体で押さなければならないですがダイアルをまわす動作は親指と人差し指の指先だけでおこなえること、が挙げられます。ただし、ダイアルはうまくやらないとカッコよくない。最近のダイアル採用車は、デザイン的にうまく処理しているのかな?




さすがに昔のようなスライド式のエアコンスイッチな皆無になりましたね。あれは使いにくい。でもエスのリアクーラの操作はスライド式ですが・・・。

(2002/11/23記)






ほかのボタンは?


ちょっと話が長くなってきましたので、興味のない方はパスしていただいてかまいません。話のついでに「?」な部分を書き綴っています。解決できる問題でもないので書いても仕方ないのですが、次のマイナーチェンジまでに見直していただきたく、トヨタの方に是非読んでいただきたいです。


さて、話を戻して、マップランプのスイッチ、これも使いにくいです。これはボタンは突起になっているので手探りは可能ですが、あの位置についていると指のつま先で触ることになります。手探りで探すには指の腹でさわらなければなりません。さらにあの位置についているので、操作の際には腕全体を動かさなければなりません。指のつま先でしか触れず、腕全体を動かさなければならないのが不便である、というのは、車椅子の方向けに低く設置されている公衆電話のボタンが非常に押しにくい、というのを考えるとご理解いただけると思います。


個人的には、私の前車(GX81マークII)のマップランプのスイッチが使いやすかったです。マップランプの後端の縁ににスイッチがついていて人差指と中指の腹で前方向に押すスイッチです。写真を探したのですが見つからず、感じが伝わりませんが・・・。最近は現エスのような天井に向かって押すタイプと並んで、スイッチ自体を押すタイプも多いようです。スイッチの面積を大きくとれるので、探さなくてもエイヤッで押せるという意味では少しは便利かもしれません。



マップランプのスイッチ以外でも、スライドドアスイッチなんて、どこで押せというのでしょうか。親指で?私は人差し指の第一関節で押してますが・・・。車のスイッチで使いやすそうなのは、現エルのようにパネルが比較的寝た形状でしょうか。旧エスや現プリメーラもよく似た感じですね。



(2002/11/23記)






前席カップホルダー


現エスのカップホルダー、灰皿は引き出し式ですね。灰皿の使いやすさに関しては私は非喫煙者なのでよくわかりませんが、カップホルダーはワンプッシュでせり出してくるようにしてほしかったです。単純に現イプをうらやましく思っているわけではありません。


缶ジュースを持つ手つきを想像してください。手の向きとしては親指を上にして缶を掴みますよね。あるいは封が開いていないときなどは缶の上部を、手の甲を上にして掴むかもしれません。ペットボトルなども口の部分を、手の甲を上にして持つことでしょう。一方、現エスのカップホルダーを引き出すときの手つきは?これは手のひらを上にして「カモ〜ン」の手つきをしなければなりません。すなわち缶やペットボトルを持つ手つきのままではカップホルダーは引き出せないということです。


大半の人は無意識に缶を持ち換えるか、手首をひねって小指か薬指あたりでカップホルダーを引き出していることと思いますが、プッシュ式にするだけのこだわりがなぜなかったのか、残念でなりません。グローブボックスがダンパー式でないのも気になりますが、あちらは単に「高級感」の演出だけかもしれませんが、カップホルダーに関しては確実に利便性に影響していると思いますが、いかがですか?まあ、このへんは次期MCで確実にワンプッシュ方式およびダンパー方式になると思いますが・・・。


(2002/11/23記)






暗がりでの手探り



車内のイルミネーションは、高級感の演出も目的としてはあると思いますが、ボタンなどの位置の認識性を高めるためというのが第一の目的でしょう。そういう観点でみると、あまり考えられていないなあという点がいくつかあります。


ひとつは後席ルームランプの個別スイッチ。これにイルミネーションがないのは不思議です。暗くてモノが見えないからランプを点けるのに、そのスイッチが見えなくて点けれない・・・こんなばかばかしいことはないですよね。あるいは、運転席からも点けれるようになっていれば、一声かけることで解決するかもしれませんが。後席に乗る人は、運転者ほど乗りなれているわけではないので、ぜひイルミを点けて夜間でもスイッチ位置がわかるようにすべきですよね。


もうひとつは、サイドミラースイッチです。隣のスライドドアスイッチなどにはイルミは点っているのに、なぜこれにはないのでしょうか。私は写真のようにまずスイッチ右上のへこみを親指で探った後、スイッチを探すようにしていますが、このクルマに乗り慣れていない場合はまず視覚で探すのではないでしょうか。自動リトラクト機能が付いているならまだしも、このままじゃ夜間はミラーを閉じたまま出発せざるを得ませんね。




グローブボックス内の照明も省略して欲しくなかったです。夜間、助手席の人にグローブボックスの中をさがしものしてもらう場合に、マップランプをつけなければなりません。マップランプは運転手の視界に入りますので、運転に差し支えるでしょう。是非、グローブボックス内照明を採用してください。


「まぶしければ助手席側のみ点灯してください」という言い訳はできません。マップランプは運転席側、助手席側に別れていて、しかも飛行機の読書灯のように集光レンズがついているように見えますが・・・全然集光作用はありません。助手席側のみをつけても運転席側も十分照らされてしまいます。両方点灯するのに比べて、明るさは半分にはなりますが・・・。

(2002/11/23記)




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