シフトレバーの黒木目化 |
2004/05/01更新 |
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MC前のエスの内装は少し安っぽくて好きではありませんでした。アエラスなのでエアコンパネルとフロントドアのスイッチベースは黒木目ですが、それ以外の部分は樹脂製で味気ないものです。そこでこれまでステアリングホイール、インナードアノブベゼルは黒木目に換装していました。今回は締めくくりとしてシフトレバーも黒木目化を実施しました。参考までにNISの内装の換装パーツを列記します。
ドアベゼル等はポン付け可でしたが、今回のシフトレバー交換ではO/Dスイッチの仕様が変更になっているため、対策を講じる必要がありました。すなわちMC前のO/Dスイッチはそれ自体がON/OFFトグルスイッチになっていますがMC後のO/Dスイッチはそれ自体はモーメンタリスイッチで、ECU側で電子的にON/OFFをキープしています。今回のようにMC前車にMC後のシフトレバーを取り付けるために、対策方法は二つ考えられます。 MC後のO/Dスイッチをそのまま使用し、ON/OFFの維持は別途回路を作製して電子的に行う方法 MC前のO/Dスイッチに載せかえる方法 私は後者を実施しました。理由はO/DのON/OFF状態が手触りで確認できるからです。一方前者のように回路的にON/OFFを切り替えるタイプでは、ON/OFF状態の確認はテルテールに視線を落として行うしかありません。 ただし実際問題としてMC後のシフトレバーはMC前のものよりも暗めの色合いなため、O/DスイッチをMC前から移植してくると色が合いません。しかしその差はわずかであり違和感はありませんでした。その他、コネクタの形状も変更されている(実際はオス/メスが入れ替えられている)ため、つなぎ代えが必要です。 換装後の感想ですが、本革巻きのレバーに黒木目のパネルがはめ込まれており、またレバーの根元部分とボタン部がメッキとなっているため、質感は格段に向上しました。使用感は本革部分がややサラサラ過ぎて滑りやすいと感じました。ステアリングでも同じことが言えると思いますが、滑り止めの意味でも黒木目部分は必要だと感じました。グリップ感を求めるならむしろ標準のウレタン製の方がいいかも知れません。 シフトレバー交換には「3110NEW ESTIMA館」さんのサイトを参考にさせていただきました。 (2004/05/01記) O/Dスイッチの移植ボタン部分をラジオペンチ等で引っ張ると、ほとんど引っかかりなく容易に抜けます。注意点はMC前のスイッチは、O/D OFF状態(ボタンが出た状態)で引っ張ること。私は引っ込んだ状態で引っ張ったのでスイッチが壊れました。押してもON状態をキープできなくなりました。結局はスイッチ内部を分解修理して事なきを得ました。 MC前スイッチは、(1)外側ケース(2)ボタン(3)裏蓋(4)コイルバネ(5)くの字ばね、で構成されています。それ以外にボタンと裏蓋には電極がはめ込まれています。コイルバネはボタンと裏蓋の間に挟まれています。また裏蓋の側面にくの字ばねが嵌っていてバネの先端がボタン側面の溝をなぞることでON/OFF状態をキープしています。スイッチを分解する際はくの字ばねが飛び出しやすいので注意が必要です。 スイッチの故障は、このくの字ばねが変に曲がっていてうまく溝をなぞらないようになってしまってました。何度かバネの曲がり具合を調整してケースに収めて、無事修理完了しました。 MC前後でスイッチの外形は全く同じですが、内部構造は全く異なるため、MC後のスイッチに細工をしてON/OFFキープできるように改造することは不可能だと思います。(ハンドル横や膝元のオプションスイッチなどは改造可能ですが。) (2004/05/01記)
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