今年も9月13日、総勢15名が、大阪羽曳野駒ヶ谷の河内ワインを訪ねた。
この年は酷暑に次ぐ暴風、豪雨があい続いた。葡萄畑にとって関西空港あたりの海から吹きつける風で塩害をうける日が続いたという。
葡萄にとって雨は大敵。葡萄の白い粉こそは果実葡萄を守っているのだが、今年の台風20号、21号は垣根仕立てに吹きつけ樹齢7、8年の葡萄の樹には苦しい日々だったとか。
昨年は10月の末に同じワイナリーに来ている。その際、「9月の初めだと取れたての葡萄とシュワシュワのワインでしたのに」と残念がられたので今年は、本当にシュワシュワワインを頂けたのは有難かった。
ワインは「和飲」という。ご馳走を頂きながらワイワイと楽しんだ。飲めない組も白ぶどう、赤ぶどうのジュースを頂いた。
本年10月末からは、ワイン造りに規制がかかり、自家製のぶどうを使っているか否かの指導が入るらしいが、このワイナリーは、85%の純度を守っているというからすばらしい。
それもその筈、このワイナリーは元来食用葡萄から出発していて、明治の中期から続いている老舗だが、昭和9年の室戸台風の直撃を受け、食用としては適さなくなった葡萄を何とかできないかという思いでワイン造りを切り開いたという話。
逆境から新たに道を開いたワイン工房の80年に余る歴史を聞くと、その味わいも深く身に染みるものでした。
案内して下さった、北村恵さん、ソムリエ合格、がんばってネ。
(向野 記)