法起寺
奈良県生駒郡斑鳩町岡本

宗派 聖徳宗

山号 岡本山

本尊 十一面観音菩薩


岡本尼寺・岡本寺・池袋寺・池袋尼寺とも呼ばれています。606年(推古天皇14年)に、聖徳太子が法華教を講じた岡本宮を寺に改めたものと伝わり、聖徳太子建立七大寺の一つに数えられています。ただ、寺の完成年代は太子没後となります。境内の発掘調査の結果、法起寺の建立以前に岡本宮とみられる建物が存在したことが分かっています。



奈良時代には相当の隆盛を見せましたが、平安時代には徐々に衰微、鎌倉時代にはやや寺勢を盛り返したものの、江戸時代にはいると三重塔を残すのみとなりました。

1678年(延宝6年)に三重塔を大規模に修復、その後は江戸時代を通して講堂の再建、聖天堂の建立などが続き、1800年代後半には今の寺観が整えられました。国宝に指定されている三重塔は、三重塔としては日本最古であり、薬師寺の三重塔を除けば最大のものでもあります。



法紀寺は、法隆寺などとともにユネスコの世界遺産に登録されています。もともとは「ほっきじ」と呼ばれていましたが、世界文化遺産登録に伴い、他の「法」の名を持つ寺院と呼称を統一するため「ほうりんじ」が公式の名とされました。





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