厳島神社

奈良県天理市田町

祭 神

市杵島姫命


境内案内板に次のような記述があります。

厳島神社

天理市田町船戸鎮座 祭神 市杵島姫命

旧指定村社 古く常蓮寺の鎮守社であった。

承応二年(一六五三)の棟札に「常蓮寺鎮守一言神」と記され、弁才天女・一言神を祀っていたが、明治初年に厳島神社と改め、同十六年頃に境内の一部を石上神宮の御旅所に指定された。

境内は、二五五四平方メートルで社頭は完備され、元禄十二年(一六九九)在銘その他数基の石燈籠がある。境内社として稲荷神社がある。


奈良盆地の平野部にあり東の青垣山が良く見通せる場所で、日の出日の入りなど方角を意識することはたやすいはずですが、この神社も数少ないケースである鳥居・本殿とも北向きに建てられた神社です。南向きに立てることが難しかったとは考えられないので、なぜ北向きなのか不思議に思うところです。



境内は広く木々が生い茂り、遠目にも中々の規模の神社に見えます。玉垣や塀で囲われているわけではなく、また、参堂の途中を東西に道が横切っているため急に境内に入ってしまう印象がありますが、それによって地元にも溶け込んでいる雰囲気です。





INDEX