成願稲荷神社

奈良県桜井市三輪字馬場方


大神神社末社
祭 神

宇迦御魂神
保食命
大宮売命


配 祀

市杵島姫命
息長足姫


大神神社の神宮寺は、大御輪寺・平等寺・浄願寺の3寺があったとされ、平等寺のみが現存しています。3寺の1つで鎌倉期の創建とされる尼寺浄願寺、当社成願稲荷神社はその鎮守祠で、1290年(正応3年)の創祀となる古い由緒を誇る稲荷神社です。

浄願寺は、明治期の神仏分離・廃仏毀釈の時廃寺となりました。その後、当社は地元で祭祀され、1966年(昭和41年)、大神神社の末社となり現在に至ります。



祭神の3神、宇迦御魂(ウカノミタマ)神・保食(ウケモチ)命・大宮売(オオミヤノメ)命は、それぞれ1神でも各地の稲荷神社の祭神とされる神です。その3神を一度に祭祀している所が贅沢にも見えますね。

3基ある鳥居は入り口のものが東向き、次の2基は共に北向きで、社殿も北向きなのがその特徴となっています。

大神神社本社拝殿からすぐ南、山の辺の道沿いにあり、小さいながら存在感のある神社です。





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