風神社

奈良県大和郡山市下三橋町

祭 神

志那都比古命
志那都比売命

まずは余談から。本稿筆者はかなり以前に250ccの単車に乗っていて、その時期にとある場所で出した最高速度は170km/hほどでした。単車の性能云々ではなく、それ以上の速度は怖くて出せませんでした。

その時期の仲間の逸話としては、400ccの単車の排気量を630ccまでボアアップして最高速チャレンジをするなどの無茶をする強者がいました。220km/hまで出したところでエンジンが焼き付いて走行不能になったそうです。

若気の至りの余談はさておき、ファミリーカーに乗るようになった現在はもう体験していませんが、時速百数十キロの風の圧力を生身で受けるのはなかなか強烈なもので、向かい風の勢いはバケツの水を連続的に浴びせられるようなものです。このように空気の中を移動することで、そこに風があろうがなかろうが風や空気の存在を強く実感します。



その名に惹かれて当社風神社(かぜじんじゃ)を初めて訪れたのは、本稿筆者のそんな時期のことでした。

当社の立地は盆地の平野部であり、風を意識できる場所ではありません。また、製鉄に関する伝承があったかというと、それも聞くことはありません。図書館で資料をひも解いても由緒の詳細が分かったわけではありませんが、1600年代には既に祭祀されていたという記述は見かけました。

本殿は、まだまだ鮮やかな色合いで凛として鎮座していました。現在まで何百年も土地の人たちによって守られてきたのでしょう。

境内社は社殿内に石(神体石)が置かれ、この形式は他で見ることが無く不思議な印象を受けました。
●牛頭天王社●
●熊野権現●





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