高田大神社

奈良県大和郡山市高田町

祭 神

大物主命

*******引用始め*******
高田神社

高田町にある。祭神大物主命。

昔 このあたりを秋篠川が流れ、壷ヶ崎、または壷崎と呼ばれていたので、この神社は壷大明神ともいわれていた。本殿は一間社隅木入春日造り、檜皮葺き。江戸時代中期の造立といわれている。

ふるさと大和郡山歴史辞典 P160

*******引用終り*******



当社近辺を流れていた秋篠川は、元々は当社のやや西側をほぼまっすぐに南下していましたが、1596年(慶長元年)頃の郡山城の大規模な改修工事に伴い、その流路が当社より1kmほど北で東向きに大きく迂回させられ佐保川へと合流させられました。当社近くに残った流路跡は郡山城の外堀として用いられることとなります。「壷崎」とは秋篠川の旧い流路に関係する名前なのでしょう。

当社の社号標には「高田大神社」と刻まれますが、上記引用のように高田神社と書かれたり、大和郡山市史では単に大神社と書かれたりもします。地図によっては高田大神神社とするものもあり、祭神とも相まって桜井市の大神神社に関係するようにも思えます。

壷大明神や壷崎の「壷:つぼ」が大物主櫛甕玉命の「甕:みか」に通じるのであれば興味深いところですが、それは想像の域を出るものではありません。





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