八雲神社

 
奈良県大和郡山市丹後庄町

祭 神

素盞嗚命

●他の神社で見かけた「八雲立つ」の碑●

社名に使われる「八雲」、この言葉は古事記に書かれる、スサノオが詠んだ日本最初の和歌とされる有名な次の歌からの関連以外にあり得ません。すなわち、「八雲立つ 出雲八重垣 妻篭みに 八重垣つくる その八重垣を」。



明治期の神仏分離の時、多くの牛頭天王社がスサノオ系神社へとその名を変えました。当社八雲神社も同様に、かつては牛頭天王社でした。当社の社名の変遷には牛頭天王→スサノオ→「八雲立つ・・・」という連想が働いたものでしょう。

牛頭天王社からスサノオ系神社へ名が変更された神社は、杵築神社や八坂神社がその名を良く知られており、それらは奈良県内にも多くが存在します。一方で「八雲神社」も牛頭天王社が転じた神社として名を挙げられることが多いながら、私的印象として「八雲神社」が各地にそれほど多いとは思えません。奈良では当社のみです。

なお、牛頭天王社からの名の変更には何らかの法則性があるか、残念ながら本稿筆者は承知していません。



社地は池の中央、あぜ道で結ばれた島状の台地に南向きに位置し、あたかも池の中央に神社が浮かぶように見えます。各地の市杵島姫神社は良く池の中に祀られていますが、それを拡大したもののように思えます。この状況は、上記Mapionリンクの拡大もしくは下記のGoogleMap航空写真をご参照下さい。

江戸中期の建築となる本殿は立派なもので、時に応じて境内には注連縄が飾られます。土地の人によって今も守られている様子が分かります。

●八雲神社拡大地図を表示●

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