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回文 2009年作品




掻きむしる 首壊す 足触れ ひび割れ 詫び ひれ伏し 明日は媚び 苦しむ気か



片手、目。他にないか? …鼻。いささか首も取れそ…。カスタム足すか、それとも引くか。些細な破壊。何か褒めてたか?



はあ、ここ安い。あのな、シナモンも無し、なの?アイスやココアは?



作為的大地に今語れ 雲ひとつ断つと 日も暮れたか 毎日抱(いだ)きて逝くさ



寡婦が占う 棒振るう音は澄み 儚い調べカノン眠る無念の壁らしい 中は見ず 鳩を売る風貌なら浮かぶか



読めた!目覚めるあの子ね 日なたナビ猫のアルメ醒めた目よ



にわかに効く軟膏 こんな茎に皮に



水は追うて いないなら泣くよ君 渦、湖、清くならない 泣いて 魚弾み



どれが水曜の禁忌?紐解くな 放たれ鏡磨かれた 名は無くとも 卑近 昨日酔いすがれど



理屈に疎い 清楚潤み涙声 エゴだ 皆見る嘘 異性問うに作り



夜目の椅子で名を誓う 汚穢(おわい)を祝おうか 地を撫で 吸い飲めよ



過誤諌め浮かばれ かの女主人 斬首し難を逃れ 墓埋め 最期か



来て、スク水ミク、素敵



芙蓉百合の恋 慙愧思慮聞いて 矢尻射程距離至近 最後の龍喚ぶ



この音(ね)はかるも 舞う雪死せる 赦せ子宮 守るか羽根の子



抜けた羽根ばかり まだ血溜まり 屍(かばね)は焚けぬ



意志また退き 無理か庇護 それは汚泥 その痛みが見たい 覗いて逐われ 底光り 無機の魂



神の素直な体躯は寝台にて高き夢 雨雪片手に異男子は悔いた 名を成すのみか



階(きざはし)見るだけ無駄か 生き延びん 淫靡の奇異傾け 弛みし刃先



雪、儚き蓋か 白日 軸は傾き(かたぶき) 半ば消ゆ



苦、吐き消すなり 想いも織りなす 激白



薬まだか 飲み込めゴミの塊 すぐ



目が無いなら 纏(まと)い 死が友 遥か 捨て身を 過去よ 
「誰」と、見とれた横顔見てすがるはもどかしい 止まらない ながめ



動くなと ごく褪せ錆びた 踝(くるぶし) 歩けぬ 独り旅立つ 叶わず罪の蜜吸わなかった
左飛び抜ける 足古く 旅させ 飽くことなく乞う



癒ゆ 掻いた 痛くなり 素手で埋めた皆へ(え) 粉は花粉 部下鼻声涙目 腕で擦り泣く 大体 痒い



首引け、悪魔の幕開け響く