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回文 2010年作品




迂闊を許し 手に乗るポルノにて知る 「湯を使う」



使徒を見た眼は 君がため背負い 立ち退き 鳥篭借り 時の遅滞を責めたが 見極めた身落とし



意図なき思惟 無関心か 無意識な問い



余生買ってとゴネる寝言撤回せよ



見るな敏感な美男 甘美なる身



通すほどの手が 苦味が苦手 喉乾す音



年越すと安寧 来年 あと少しと



「世界」も重い枷



喰いに寄る やみくもにも酌みやる 夜に行く



吐息は予感 「傷か?」 赤ずきん か弱き意図



山芋で済ますリクエスト 「吸え!」 クリスマスでも今や



故郷(くに)の味 あの苦肉の味 あの肉



涙液の漏れし痴れ者消え入る



酒の気 彼は粉々 壊れかけの今朝



羽化 血肉色の呪い 苦に誓う



幕無き天使災害の遺骸さ 神敵泣く間



拭き取る泡経験、陰毛、肛門、陰茎 毛はあると寄付



げに問うた 飢えるヘル(hell)へ唄うと逃げ



笑みは生かせ。確か表へ君の声。この身消えても犯した世界は見え。



泣いたし……そこ? そこ咬むか? こそこそしたいな



恥じるあの傷痕 スレイブの部位 レストア好きの主は



身祝いは愚妹 濃いまぐわいは忌み



照れも照れ、か 抱き合うも もう飽き、抱かれて漏れて



杭で突く 至るこのill この禁忌 残る居残る 退屈で逝く  [短歌]



花粉に乗らん  全裸のニンフか



名医は隠し妻買う 恋妻奪えば倦まず 行こうか 貧しく可愛い目



元来は目利きだ。 麻酔科医が遺骸買い、済ます。まだ効き目は要らんが



エニマなのに終わり すぐ歌え 眼科の考えた売り薬は鬼の生煮え



他心、ハイテクな怖い精神科で監視 異性は来なくて違反した



留守居 産婦人科に「鬼」感じ、粉砕する



遠の国で廃れ 抜きん出た歯科医の生かした電気 濡れた素手に苦の音



ごちる整形外科の影 畏敬せる稚児



立てっ!何科だ? 徘徊なら内科医、裸になってた。



殺人外科医食べたいか? 現実さ!



電脳の気に食わぬ椅子を雄犬は苦に 昨日飲んで



寝て消す。 多分、前世の記憶。 沖の線。 全部、助けてね。



抜いて聞く やはり呼んだ 寝たし男根出した 値段より早く来て去(い)ぬ



嘘寝 抱き 吸い 「男根大好きだね」 「そう?」



怒る雌虎と住めるかい?



軽くできた 迫る胸に眠る ませた気で来るか



「寝たい」 てっきり 「裸だ裸だ」 はりきっていたね



何、 眠気だけ胸にな



黙れ 胸を突く卑屈を 眠れ まだ



げ、 そいつ石膏の器官か 昨日骨折 急げ!



マインド: ズドン! & ズドン! エンド。 ズドン! & ズドン! 今。



大脳の記憶は二倍か 海馬には句を 昨日の意だ



語れ 渦巻く臭いを憎まず 熟れたか



任意 動かないな 貸して 手しかない中 強引に



士、撃たせ 世に極めたるか 狩るため脇に寄せた牛



野次馬、蛆や



幾ヲタか皆来て初期の巨視的な見方を悔い



お粗末絞めつ ひとでなしの恋 この死撫で 問ひ詰めし妻、そを



「貸し」だ 奇態な手してんな クソ悔しいし約束なんてしてない 炊き出しか?



テキーラ舐め 鎖骨から垂れたら勝つ 小雨なら生きて



斧持たせ 悪くないな 狂わせたものを



買う恋の終わりは斧、行こうか



イカルス翔べる 血、道標とするかい



妻に繁く夜這うその相場 よく夏至に待つ



代価は鎖骨酒 爺は拝受 しつこさは買いだ



タイツ・首輪にはびくついた



止せ 通い妻はまずいよ 貸せよ



ばれない この暗い老いらくの恋なれば



夢魔の恋 さあここに来て 無益?益? M的にここ 朝寝好まむ  [短歌]



夢魔の恋 災い好まむ



クリティカル背に手を汚しな みなしご世を手にせる 掻いて離苦



遠のく からかう星屑 死の雫 四方から核の音



肉と火の媚態立ち退く 恋奪う異国の痴態 旅の秘匿に  [短歌]



メス豚ッ!遺伝子無心でイッたブスめ!



抜いた目は君のため埋めたの 見極めた犬



止すか? 愛のためさ 諌めたの 居明かす夜



黒き喉 居合わせた師に 乳首指  口にした世話 愛奴の記録  [短歌]



詩が応ふ 残るは俺だけ 罪踏みつけ 誰を割る この歌焦がし  [短歌]



歌焦がした 君が手にキス 脳の隙に手紙来た 詩が応ふ



今や遺恨 恋病い



嘘寝 月の夜の狐添う



次かしら 味わう恋の闇 宮の意向は 地嵐嗅ぎつ



弟妹か 七色妓館 藍の子の 慰安陽炎(かぎろい) 七回蒔いて  [短歌]



惜しがる迷惑に不快感 寛解か? 腐肉は忌める餓死を



吸い取る 贖う 夜の苦、 毒のようなガアルと椅子



賭する指輪 いくらか痛いから悔い、詫び、「許す」と



私の主 移り香焚いて痛がり 通じるあの舌は



嘘・今際の遺訓 ピンクいのは埋葬



額からすでに汗垂れ拭う道具 濡れた背兄ですら掻いた日  [短歌]



蜜色の舞い散る羽毛楽園へ 喰らうも売る血 今呪い積み  [短歌]



寝てみよう 仲良く触る 向日葵は 真昼は咲くよ 叶うよ見てね  [短歌]



網膜下見切るか剥離生け捕れと刑戮謀る君匿うも  [短歌] 



砂を入れ忌める罪人(とがびと)馬の背の 舞う鳶が捕る 命令を為す [短歌]



男の目 泣かずに睨む 獅子の座の 肉叢(ししむら)に似ず 要のことを [短歌]



裸体に匿うも霜月泣きつ もし網膜下に居たら



装弾と箱倉庫 蜜を吐く僕 葉を摘み乞う そこは飛んだ嘘



箱の在り処爆発、蜜吐くばかり あの子は



事後の五時



匿う在り処 私は心打たれ 角膜涸れた 鱗壊した 分かりあう膜か



男星の下 分かつ間 大潮を待つか 私の思慕を



産科行かぬマゾの仮装は嘘か 望まぬ快感さ



掻き過ぎた下着 磨り減り過ぎた 下着好きか



脱ぎ捨てて過ぎぬ



髄脳の中 爆弾抱く馬鹿な脳ノイズ



キス顔たまらなく 渚兎鳴くなら また犯す気



酔う兄に首輪 微躯に似合うよ



固い首輪に詫び悔いたか



妻が居合わせ 魚と水ははずみと 逢瀬は愛が待つ



敵方歌え 死を悼めず鎮めたい 教えた歌が来て



笑いがち キスが欠落 あの悪辣穢す気違いらは



三回買う 恐い獣の模型は公開監査



耐え 懲りた 太い縄で繋ぐ夏ではないと 二人越えた



鳴かすが 獣も汚すかな



惜しまず 満たしたお湯に湯を足した 水増しを



タブー犯すが 逃すか追う豚



丸窓と同じ憎さに 暗い快楽食らい 快楽に咲く虹 なお留まる間



憩いより夜は長い 舐めないで 否めないが 縄より良い恋



酔えた 歌え 頭に通る音にまた会えた 歌えよ



お好きな慟哭 平らな溝の汚泥 舐めないで お望みなら 痛く高度なキスを



痛みの丘だ はずせ 触りたい 泣いたりはさせず 裸を飲みたい



森 夜光るか 昼よりも



沙夜、血もキノコと歌うとこの気持ち良さ



見た 手、腹、肩、背は愛した私 居合わせたから 果てた身



肉 僕に懐く 卑屈な肉 僕に



余談 泣虫が湧く僕 和菓子向きなんだよ



つまらん、全裸待つ



叶わず切る この鎖切り裂く 残る傷は中



尊(たっと)い泡の中、舌噛み切る君か 確かなのは 「愛盗った」



二の句だ 息噛み切る君 かき抱くのに



守る目が内的世界か石庭眺めるも



暗い喉裂いて 痛くないが血は肉欲には違いなく 大抵サドの慰楽



長虫の漂う中 肉欲に敵う夜だ 愉しむがな



靴好き 肉欲に傷つく



滝で燃す切れ間 恋をしたし 追い込まれ キスもできた



若やかな喉傷めず、死を問うと、弟を沈めた 井戸の中や川



「策は 加えた小石か?」 弟に問うと おかしい答え 「わくわくさ!」



噛むとも 暗い快楽求むか



夜暗い ライム(rhyme)が背押す キスをせがむ いらいらくるよ



憩い 鎮まる胸に眠る 貧しい恋



くだらない愛知らず名誉壊し いたずら足らず 大使は今宵 珍しい愛なら抱く



主がたぶらかすから、豚が死ぬ



寄るな西村 虫になるよ



薄らかな安心 破瓜の下半身 穴から吸う



硬き井戸に落ちた雫 崩した地を 二度生きたか



先に歩くを見ず 急いた君の目のみ期待せず 見送る兄貴さ



傷つつく いたずら足らず 退屈続き



贄の代わりも魔の虜に 今や病に懲り 戸の護りは かの絵に



ナースは まめな弟を舐めまわす穴



猥画にもついた 皺まで撫で回した いつも苦いわ



ねだり 無駄 まずは兄に問うも 妹に似合わず まだ無理だね



恩師の威借りた理解の芯を



小糠雨で目開かぬ子



不謹慎? 全身寄付



野太く 片割れは 高く飛ぶの



根葉に至らず果たし 現在懺悔したはず 裸体に羽根



似た名 会いたい 会いたい あなたに



肌の色 罵り 死の呪いの打破



カスだ 区民へ 区が「区立・殺戮学園」見下すか



今し汚泥 なぜか清らか 死にたい…無痛? 俯いた 西から善き風凪いで おしまい



苛めたら溜め、自慰



蛭共で茨・蜂蜜絶つ道 腹這いで戻る日



二時 饐えた未来見る兄 確か床下にあるミイラ見た S字に



ルナと世界の終わり 夜は汚穢 枷となる



得た答え 「終われ」 これは面影かも 「終われ」 これは 終えた答え



弱いな 異性耐性ないわよ



虹抱く 霜露の火の蝋燭 大事に



腕(かいな) しとどに濡らして 「知らぬ」 「二度としないか」



虚(うろ)だ 生まれた日に浸れ 舞うだろう



通る機尾 クルー狩り 森ガール 首切る音



脳の差利用 脳髄のノイズ 右脳より左脳の



軽い猥談知る寝台は要るか?



蜜のソルベ ストラト統べる その罪



寄る辺の無い尊い名述べるよ



タイをずらし、墓掘る他は知らず老いた



夏だ メタ的に来てた 目立つな



痛い 照れ 触れていたい



近日咲かすか 殺人鬼



手と肘 無断外科医 痛い穴開いた いいかげんだ 無慈悲とて



けだるい 手、見ているだけ



感覚野が神がかりなり 鏡輝く −感化−



辣腕医師の死因は面



「行けっ」昂ぶるバイクに乗り 飛ぶ高架下 私が焦がした 私買う小太りの肉 威張る部下 <磔刑>



夜は大人だ みじめな豚 耳たぶ舐め 地味だなと 終わるよ



夜は表で買う小指 行こうか 出ても終わるよ



朔みたいな笑み 私の縛り 吊り橋の下は見えない民草



縄解く 泣くまでは縄で巻く 泣くとはな



照れ 温い手で蜜壷包み 出ていく 濡れて



ビクビク、小さな目 舐めなさい 乳首、首



友へ答え 束の間 悲しみ踏みし 仲間の飢(かつ)えた声も、と



贄の日とは明日か 青い裸体 抱いたら意を明かす 泡と火の餌に



夜鳩恋しい言葉よ



身の丈 吊り橋に縛りつけたのみ



手の傷もどこか子ども好きの手



屋根の下は トイレ奴隷と私の閨



眠る目 痩せた背 病める胸



コイル 私が焦がした 悪い子



鎧(よろ)いて看取るは水平線 精兵座ると 見ていろよ



今に咲くから 固い約束焼いたから 描くさ 二枚



裏地は黒く、恥らう



「浅いな世界観、なんか活かせない?」 「さあ」



二時 黒い雨 舐め合い 六時に



年増抱いてから夏 性的欲望買う僕 良き貞節なら家庭騙しと



男のみ 期待が永遠描いた 君のことを



「したい」 彼が恋焦がれ 書いた詩



憎悪に座るくせに人間に似せ狂わす 臭うぞ



夜か 日めくる甘噛み 耳がまあるく 目ひかるよ



惜しむ 平らな痩躯が美学 嘘なら悼む死を



魚は水得た 憎き懊悩を聞くに耐えず 身は追う



くだらない 大事な乙女と同じ 偉大なら抱く



買えないか 震え裂こうよ 審美眼が憫笑こさえる不快な絵か



寄席に出ろ 今なら生 色で似せよ



画家「《陰惨バニラ》に晩餐いかが?」



火焚いて 師が賢妻の腑剥く臭い嗅ぎとる祝い 生贄に敬意は要ると 議会を憎む負の遺産穢していた日



至極まとも 友だちもキノコの気持ちだ もともと膜越し



よい子な身体 なだらかな恋よ



寄せぬ身 騙す 変わる 狂わかす まだ見ぬ背よ



地の利 許している青い鬼の臭いを歩いて知る 百合の血



村から畑 赤い鬼の臭いか 開けた腹絡む



照れは愛しい悪さ 腐るは意志と言われて



キス。わたし、手が苦手。舌は好き。



詫び、苦しい愛知る首輪



答えが「血豆」 間違えた子



けったいなテク、カタい 淫らならダミー 高くて泣いたっけ



黒文字に乗る飛天なら空なんて昼の虹脆く



寝てしたはずさ この裸体抱いたら 残さず果たしてね



寝て死す傷さ この裸体抱いたら 残さずキスしてね



からかい 泣いて 淫らだ 淫らだ 見ていないからか



嘘か汚泥 立ち退く ふしだらか痛い身体 至福の遅滞で犯そう



くどいな こだまは肉 僕にはまだ来ない毒



那覇のことを唄う 男の花



団体ゴム売り「変態たん、変態たん」、ヘリウム後「異端だ!」



だから納屋へ立つ、奪取処女、助手室だった部屋なら可だ



行きて発現、雷鳴、雷鳴、蘭月果て消ゆ



こう素敵に微笑み 僕を足して 舌をくぼみへ 頬に来て吸う子 



覚悟すら無き顔で 打たれ最悪 愛された腕を掻き鳴らす獄か



至らない 汗は脚垂れぬ 私のもの 舌は濡れた 幸せ 愛なら他意



世界割る陽光 恋乞う紅葉 夜は生かせ



寝よう 大らかかな せわしない 白々しいな 死は背中から覆うよね



四時半 みだらな嘘 エゴ 凍えそうなら惰眠恥じよ



断ってでも生きていたい 敵意も出てった



来て棄てろ命、血の色で素敵



ずらしてみる 熱帯び くちづけ受けず 乳首をつねる 見て知らず



砕いてみた 彼は好み 僕のもの くぼみの壊れかた 見て抱く



デマ また言うかな 浅慮 魚鱗 背中浮いたままで



その品 この身堕落 「いくらだ?」 身のこなしの粗



舌見ろ、生き写し 嘘の喪失 浮き色満たし



昼間 溶け出した 私だけ 止まる日



(私、あれを欠かした) 「吐き出せ、鎌で裂くさ」 「出まかせだ 気は確かか」 「俺、明日は」



堕ちたこの身失う夜  用無し  海の子達を



解体。痴愚好きの傷口痛いか



解く縄で打たれ 「破瓜の痛みを見たいの?」 買はれた 腕は泣くと



避けず青い血の地位を預けよ



男の甘い舌 、わたし今、あのことを



時疫に 地の果てへ 流し込む 腰が萎えては 後に消えじ



留守に来て しかしもう 何も無い 名も担う もしかして 気にする?



確か 移ろいの問い 絡ませる指 許せ マラカイトの色 通過した



堕ちた血を恨むとはいえ 護衛は弔う 落ちた血を



酔いしれ、 打たせ、 身を交わした。 私は顔見せた。 「嬉しいよ」



いらつき、押し、嘔吐。 トイレ豚に似た無礼と問う。 お仕置き辛い。



血膿漏れ鈍麻、百体全部豚、死した部分 贅沢や肥満 どれも身内



暗い穴 惨めな目 地味な哀楽



痛い 雨か 舌で犯す 顔で確かめ合いたい



既視消す香り まだ血溜まり 犯す景色



キス。 私、色黒い舌は 好き。



臣の子だけ詰めし村か 裸足でいつか担いで シダは絡む 締め付けたこの身を



海月の肛門 せん妄 この快楽



監視の蛮人震える 粉塵、場の進化



悪めな男の舌は狐憑き 私のことを舐めるわ



満たす海月 跳ね月の身 唄うとは泣けた もげた腕で宴もたけなわ 問うた海の狐は告げ生かす民



霊に学(まね)ぶ祈りはお告げ いかなる身も見るな海月 終わりの慰撫 寝間に入れ



打診、廃屋行けず 警句を違反した



遠の目許せ 道途絶え 膜分かち爪痕 天地渇く前だと血見せる 夢の音



松の下は嫁入りなり 忌めよ私の妻



股の背に乗る 贖う酔いどれ憐れむ私 あの水滴秘めたる私 触るため引きて椅子の脚 戯れはあれど異様なガアルの偽の玉



思惟焦がすこの私 足舐めが咎めなし 明日は残すが恋し



恥を知れ 蒸れし叔父は



仮想敵来て嘘か



雄鳶が舞うなら穿つ空洞 洞窟が占う禍人を



カルマ語り種 慢心 はかなき貞節 性的な下半身 まさぐり高まるか



寝台からか以下に叫ばれ ストレスは敵 掟忘れとすれば今朝二階から怪男子



毒薬に処し いずれか果てた石の遺跡に犠牲の強いた手は枯れ 随所死肉焼くと



「ご縁か力」なんて答え得た個展なら価値観エゴ



罠の小屋へ寄ると男寝るが タミフル踏みたがる猫と踊る 酔えやこの名は



暑気咲いて デイゴの花 那覇の恋 出て潔し



昼間片寄せ見せよ高まる日



都の隅 曲輪の守りも間の悪く 水の小止み



見たいのか 肌強いた日は?蹴破って乾いた日は?そうだいつか、ついた嘘詫びたい
 和歌で呟けば肥大した破瓜の痛み



帰無のビタミン 三度飲む気



裏和音 挽き肉に気品を笑う



咬む道化師吐くに跳び砕け 大蛇虐げた 首と肉弾け疎むか



火の粉止み絶え火山、蘭月絢爛栄えた都の灯



蜜飲んだ 黒き血の稚戯 六段の罪



感覚に濡れ舞う天使、美童と美神で生まれぬ肉感か



全き悪のおとがいが遠のく 飽きた妻



唾液で肺を満たし 顔すら知らず犯した身追い 果て消えた



誰?舐めて蜜色、白い罪で目慣れた



男の目 許して 寝て知る夢のことを



剥ぎ取る絵 かき抱きて信じてきた 生き返る時は



一気に乳首、口に。きつい。



瓦解 果てへ来たな 兄の痛みが見たいのに あなた消えてはいかが



すぐに出したがる この痛みが見たい 残る形 舌に屑



自愛絶え 綺羅海見る目 糸引く 残る歯形が春子の首と忌める耳裏 消えたい味



枝もぎ その鬼畜飽く稚戯覗き悶え



問えど腰浮かす 適う奴隷 「入れ」と促す 買う仕事へと



雪中裸足 うつろいの湯けむり 振り向け 湯の色通じた 儚き湯



財政破綻だ はい、正座



抱いて息絶え惑溺 好きでくわえた 聞いていた



誰? もうよせ、失せよ 埋もれた



抱いた 崩れまた 大概泣けぬ 今朝の酒抜けないが いたたまれず砕いた



「サル好き、 全部嘘」そう分析するさ



うどん目がけて 怪我、 面倒



寝て白髪 枯らしてね



恥知れ鵺に化け 犬飼いが二つ追い かのやんごとなき方が 「来な」と今夜の会を伝ふが行かぬ 行けば贄、濡れ獅子は



浮く砂の名掬う(or巣食う)



遣わす雨が泣いた 式で溺死体眺め 明日分かつ



枯れた剥製縫い 急くは誰か



腕(かいな)で抱きて聞いて、奇異なる。「見るな。生きて、生きてきたでないか」



絵が泣くや剥がす肌 笑みにて鋭き爪は桜色の呪い 落差は鍍金(メッキ)取るすでに見えたはずが 早く中へ



知を得たと 博学な威厳割愛 刹那の間 哀し雲の日すら雲解くな 羽休め その廃園、繁栄は望めず 屋根は無くとも 
 暮らす日の黙示 仲間の夏 制圧 歓迎無く郭は途絶え落ち



空挺士が尾根這う 涜神的な騎士厭い 天帝と意識無き天使駆動 羽を傾(かし)いで浮く



濡れ傘を見に行け 奇抜な椿刑に身を裂かれぬ



枯れ葉見たら その後おののく 不思議な丸書いて露呈 カルマ無き至福のノオト あの空・民 晴れか



帰途のあたしが来た メトロ止めた気がした あのとき