++ びっくりしたこと 2001年12月++

年末の押し迫ったある日。
 地下鉄でつり革を持って立ってたら、四ツ橋で女の人が乗り込んできた。手にハガキとペンを持ってる。
前の席に子供が一人すわれるくらいの隙間が開いてるのを見て無理やり座ってしまった。そしてハガキに何やら書いてるのです。(ちらっと見たら年賀状やった。)
 その横に座ってた男の子。ずっと携帯のメールを打ちながらにやにやしてたんだけど、割り込んできた(って言ってもいいよなってくらい。だって確かにその隙間に大人が座るのは相当無理があるよって幅やったもん。私が見ててもびっくりしたもん、ほんと。)女の人に「くそっ。何じゃこの女」って言いながら、袖を引っ張って怒ってる。わざと腕を組んで無理やりひじを突っ張って。そしたらその女の人はその男の子に何か言い返したのです。聞こえなかったけどきっとむっとするようなこと言ったんやろうなぁ。男の子が「何やと?!」って言い返してたから。
 結局降りるまでそのままやったけど、先に男の子が降りるとき。立ちあがった彼は、後ろ足でその女の人の足を踏んで蹴って周りの人(含む・私)を蹴散らして、そうまさに蹴散らして出ていった。その女の人はというと、ふん!って顔して知らん顔ですまして座ってる。周りはもうみんな唖然という顔。

 何にびっくりしたのかって、つまりその出来事すべて。そこまでして座る?そうやってまでせんなあかんことがあるの(この場合は年賀状書くことやったのかなぁ。それやったら5分早く起きたら書けるんじゃないのかなぁ。あとは出先でちょっと5分休憩するとか?まあ人にはいろんな事情があっていろんな状況や環境があるのだから何でも私に当てはめることはできひんけど)?怒ってた男の子も、蹴るか?踏むか?そこまで腹立つのか?キレルのか?お互い「ちょっとすみません」とか「狭いところごめんなさい」とかちょっとの一言で変わることじゃないのかな。最初はその女の人に対してそりゃないやろうってびっくりしたんやけど、男の子にもやっぱりびっくりした。怒るのも無理ないことやったけど、蹴ることないやろ、ってね。
 今の人間関係ってそんなにぴりぴりしてるのかな。横に座ってた40歳くらいのおじさんも驚いた顔してたけど、おじさんのネクタイがピングー柄やったことでびくびくしてた私の心がちょっと和んだのでした。