◆ いよいよ出産当日 ◆


5月28日(金)
3:00 おしるし あり
10分間隔でお腹が張る。特に痛みはなし

8:30 張りの間隔は変わらず
早く行こうという2号を連れて保育園へ。
パパが念のため仕事を休んでくれる。その代わり張りのあるときに痛みが少しづつ起きてくる。
それでも止まって深呼吸すればどうという事もない程度。

9:00 実家に寄って、パパ石を動かすのを手伝う。そのせいで腰が痛いらしい。
やばい?痛みは数十秒程度

10:00 助産所(芝田センセイ)に連絡。
痛みが増してくる、あるいは間隔が短くなってくるようならもう一度連絡を、との事。

11:30 間隔はあまり変わらない(10分〜15分)だけど、痛みが増してくる。30秒ちょっと?
センセイに再度連絡。
1時間後に診てもらうために受診することになる。

12:30 痛みの間隔が短くなってくる。7分〜10分おき。
痛みは約1分程度で、耐えるのにかなりつらくなってくる。
深呼吸程度では逃せないくらい痛い。

13:00 助産所到着。
痛みは約1.5分くらい続き、5分〜7分間隔。
内診の結果、約3cm。
1号と2号をすぐに迎えに行った方がいいとの事で、学校、保育園、学童に連絡してパパに向かってもらう。
センセイが腰をさすって、オシリを押してくれると少し気持ちが紛れる。けど、かなり痛い。
それから、腰がかなり痛い。お腹(下腹部)と腰が破裂してる程痛い。
トイレに行きたくなるけど、出ない。どろりと血液が流れ出る。

15:00 子宮口6cm 3分〜5分間隔。
杉本センセイに連絡して、来てもらうらしい。
1号と2号到着。最初は陣痛と陣痛の間に会話をする余裕あり。
1号、学校途中やった?掃除はどこしてんの?何の本借りてきたん?等など
それでも、痛みはかなりかなりキツイ。
陣痛の最中は声がもれるし、歯を食いしばるからぎりぎりと歯が鳴ってしまう。
破水したかと思うくらいどろどろと何かが流れ出た。羊水ではなくて血液らしい。

15:30 子宮口8cm 杉本センセイ到着。
もう1、2分間隔で痛みがある。かなり長いし、つらい。
パパに腰を押してもらう、さすってもらうけど、それだけじゃ相当つらい。
汗が流れ落ちる。ほとんど会話が出来ない。
杉本センセイが呼吸のタイミングや声かけをしてくれる。
心音正常。元気な赤ちゃん。

16:00 いきみたくなったらもういいからねとの事。
全開大じゃないのにいいの?病院では考えられない。
芝田センセイは「まだもうちょっとだけ残ってるけどね」と言いながら、足元でスタンバイ。
途中、外来の訪問があって杉本センセイ一時退室。待ってー行かないでーー。呼吸いっしょにやってー。
もういきんでいいからね。上手上手と声をかけてくれる。
オシリの下に向けて気持ちをこめる。痛い痛い痛いイタイイタイようーーー

いきんでる時は好きにしてもいいよ。どんどん下がってきてるから。上手上手。痛いもんねー声出していいからね。
ガマンせんでいいのよ、がんばってるよ、上手上手。
(陣痛が)きてない時は、力抜いて、ふーっふーっと。手も力抜いてねー。
杉本センセイが右側で心音を取りながらお腹をさすって、呼吸の声掛けをしてくれる。
芝田センセイが足元で子宮の広がりを見ながら、次のタイミングを見てくれる。

16:20 排臨
16:25 発露
もう頭が出てるよー1号くん見てごらん^^とセンセイ。冷静。
「あーホンマやー」とうろうろするふたり。パパは手を握って「もうちょっともうちょっと」の声かけをしてくれる。
頭を触らせてもらう。でも一瞬でそれ以上の余裕は全くない。
「もういきまない。ここでの数分のガマンが後々全然違ってくるからねー、ちょっとガマンしよう。」
ふううーっふううーっふううーっふううーっふううーっふううーっ
はっはっはっはっはっって言うけど、そんな余裕のある声は出ない。
もう声を出してはっはっはっはっはっと言うだけ。

16:29 出産

頭が出始めた排臨から発露の時が痛みの最高潮。局部的に焼け付くようなびりびりと熱い痛みに、腰とお腹の中で破裂しそうな痛みが加わって本当に限界だと思った。こんなに痛かったっけ。いや、病院(1号と2号の時)ではその前に”切っちゃってお腹に乗って押された”or”吸引”しちゃったから、わかれへんかったんや。
発露っていうのは、赤ちゃんの頭、一番大きい部分がまさに出ようとして挟まってること。そりゃいたいよ。普段1cm以下のところが直径10cmになるんやから、痛くないわけがない。

でもふうううっふうううっふうううっふうううっふうううっふうううっで数分ガマンした後、頭が出たらずるんと身体が出た感覚がちゃんとわかった。その瞬間がすごく気持ちよかった。


ベビーをお腹に乗せてくれる。まだ臍の緒、胎盤が繋がったまま。
「ママが最後の大事なお仕事するからねー」と芝田センセイが1号に見せてくれている。「さっきあんなに開いてたのにもう閉じてるでしょー」「ホントやー」と感心している1号。
それから最後の陣痛が起きて、胎盤がするりと出た。
臍の緒は1号と2号とパパが三人で切ってくれた。「固かったねー」と言いながら「1号の臍の緒、もっとかさかさやでー」と話している。


タオルにくるんで私の頭の側に連れてきてくれた。がんばったね。もう目を開けている。

結局、排臨、発露から数分を短縮するために、会陰切開をしてしまう。だから後で傷も腫れるし、引き攣れて痛い。座れない。動けない。
その数分をガマンして全く切らずにすんだおかげで、夜には座って食事ができた。
じゃあなんのためにするんやろう。
浣腸もしなかったけど、出産の進行にはあまり変わりなかったし、むしろした方が、いきみの最中に出ちゃわないかと心配した。
じゃあ何のために?
今にして思えば、何でする必要があるんやろう。って思う事がいっぱいのお産を今までしてきてたんやなあって改めて思う。
だってそうじゃなくても元気に産まれたよ。

もちろん、トラブルを抱えていたりして監視が必要な状態で産む場合もある。だから全てがこのやり方でいけるはずとは思わない。
でも、トラブルなく普通に産む事ができる人なら、普通に産んだらいいんじゃないの?そう思う。

17:00 産湯。
「からだ洗ってくるわねー」と連れて行く。
1号と2号は「1号も見るー」「2号もー」と着いて行ってしまった。病院では考えられないこのリラックスさ。センセイも「手伝ってくれる?」なんて言って笑っている。
身体計測:体重3150g、今までの中で一番小さい。名前は3号。

17:30 母、父到着。
まさか産まれてるとは思わず、来たらしい。びっくりしてる。
後腹がかなりつらい。ぎゅーーーーっと鈍い痛みが時々襲ってくる。
もちろん出産それ自体の痛みには比べ物ならないんだけど、もうこの時点で既に出産の痛みを忘れてるんじゃないかと思うくらい、この後陣痛が痛く感じてしまう。なんて合理的な性なんだ。

18:00 血液の固まりが残ってたらしい。だらーーっと流れ出て、少し治まる。

18:30 立って、二階まで歩いて行ってみようかとの事?えええええ??もう?マジで??
でも出来てしまう。ホントだろうか。自分でも考えられないくらい、今までは寝たきりやったやん!
19:00 部屋で休む。

ダブルベッドの横に3号を寝かせてくれる。
1号と2号はそばから離れない。
私はもうベッドの上で起き上がることができる。
それがもうびっくりで自分でも不思議。
でもこのときにもう家に帰ると言う人も中にはいるらしい。
いやはやホントびっくりだ。

19:30 夕食。
献立:玄米のおかゆ、三つ葉と豆腐のお味噌汁、カレイ煮つけ、ピーマンのおひたし


デジカメのバッテリーがなくなったので、携帯で。
20:00 1号、2号、パパが帰る。
私は座って食事ができる。またびっくり。

21:00 3号と添い寝している私。

22:00 トイレに行く。自分で立って歩いていけた。うれしい。