◆ 入院お食事日記 ◆

◆ 思いがけずおいしかった入院中の食事 ◆
◆ こちらのセンセイ、お料理も上手でファンも多いんだとか。 ◆
◆ せっかくなのでおいしかったお食事の記録をつけてみた。 ◆
5月28日(金) 出産当日


玄米のお粥、三つ葉と豆腐のお味噌汁、カレイの煮つけ、ピーマンのおひたし

(デジカメのバッテリーがなくなったので、この日と翌日の朝のみ携帯のカメラで。)

5月29日(土)

玄米ごはん、かぼちゃのお味噌汁、ゴーヤと豚の卵炒め、もずくときゅうりの酢の物、焼き鮭



玄米ご飯、豆腐と三つ葉のお味噌汁、ひじき五目煮、ハンバーグ、にんじんマリネ


玄米ご飯、うなぎ、タケノコ炊いたの、えびとニラの酢の物、豆腐の澄まし汁
5月30日(日)


玄米ご飯、おナスのお味噌汁、五目豆、ニラ卵とじ、いわし煮干


玄米ご飯、とろろそば、鯛塩焼き、三つ葉の白和え、かぼちゃと厚揚げの煮物


玄米ご飯、レバー甘辛煮、ポテトサラダ、手羽元香草焼き、付け合せブロッコリーとトマト

5月31日(月)



玄米ご飯、白菜とあげのお味噌汁、じゃこおろし、かぼちゃとおナスの煮浸し、卵焼き、黒豆、甘鯛


玄米ご飯、切干大根、三度豆ごま和え、豚冷しゃぶ


玄米ご飯、トマトサラダ、えびと湯葉の酢の物、ほうれん草とえのきのバター炒め、ポトフ(じゃがいも、にんじん、いんげん、かしわ)
6月1日(火)



わかめご飯、じゃがいもとわかめのお味噌汁、きゅうりとおじゃこの酢の物、厚揚げと三つ葉と白菜の煮浸し、秋刀魚


それに
センセイにお祝いにいただいたお赤飯
入院中ずっと、センセイが作ってくれたのは、いわゆる家庭料理。食器もお箸も家にいるように思いながら使った。だからここにいる間リラックスして過ごせたのかな。


5月31日(月)

夕方まだ外は明るい時間。さっきおっぱいをのんだ3号は大の字になって寝ている。
下からこんこんこんと食事の支度をする音。炒め物の匂い。
シャワーを浴びた余韻で身体の芯がほんわりとしていて、3号の横でごろりと転がる。
雨があがったらしく外は涼しくて、大きな通りから1本入っただけのここは本当に静かだ。
しばらくして食事を持ってセンセイが上がってくる。

湯気の立つお皿を前にして、私が欲しかったのはこれなんだと思う。
家族みんなで臨んだお産、会陰切開も剃毛も浣腸もないお産。
分娩台で仰向けになって、足を固定された出産はいやだ。
自由なスタイルで、自分の好きな姿勢で好きに産みたい。
そう思って来たけれど、結局仰向けになって産んだ。
それはやっぱりそうしてしまったから。仰向けが悪いんじゃない。よつんばいになることが解放されてるんじゃない。
やりたいように自然にやることが、本当にしたかったことだったんだ。
そして、全てが終わったあと、私のために、私だけのために、温かい食事を作ってくれる人がそばにいる。
「がんばったねえ」「もうだいじょうぶよ」そう言ってくれる人がいる。
そんなお産を望んでたのかなあ。

明日家に帰ったら、1号と2号に会える。
この数日間、2人に会えないことは身を切られる程さみしかった。
でも、また母として妻として私としての毎日が始まる。
そこに戻っていくことは、例えようもないくらいうれしい事だけど、
この静かな瞬間があったらきっと「ああ、あのときの静けさ」を思い出せるだろうと思う。