モノーラル再生用カートリッジ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ご承知のようにLP中期以降のモノーラル盤は、カッティング・ヘッドもステレオ用の物が使われていました。したがってカートリッジも、厳密に縦方向の感度の無い物より、ステレオ用をモノーラル接続した方が、良好なことも多いと思います。 ステレオ用カートリッジを、モノーラル接続するにはパラレルとシリーズの2つの接続方法があり、簡単なのは+と+、-と-を接続するパラレル接続ですが、片チャンネルの+ともう一方の-を接続し、接続してない方の+と-より信号を取り出すシリーズ接続のほうが、良好な結果が得られることが多いと思います。それもできる限り先端、カートリッジの近くで行うのが望ましく、写真に写っているDL-103LCⅡは、シェルの中に切り替えSWを取り付けた物です。3回路2接点の超小型SWが入手出来れば簡単に制作できると思います。
写真右下のほうに、ソノボックスのMC-4と並んで写っているのは、グレースのオイルダンプ・アームG-180S用DL-102で、取り付け用品は、シェルとは言わずカーソルまたは、スライド・アダプターと呼んでいました、これも米国グレイ社の模倣です。ソノボックスのMC-4と東京サウンドC-2は、バリレラ型と称するムービング・アイアンの一種で、これらもGEの模倣です。模倣模倣と響は悪いですが、この当時海外との技術差は今では想像すら困難な物で、いかに戦前・軍部の横暴が民生品の進歩を阻害していたかの証明でもあります。その摸倣でもって創意を加えたのが当時の代表的な製品で、LP初期盤の再生には、良き時代の中域の張り出したのびやかな音や、先人の創意工夫が楽しめます。 オーディオ・テクニカの各製品は、用途に合った使い方をするのに便利で、平均点の音質を提供してくれます。即ちAT-3M は LP/SP交換針の使用で、オールラウンドプレーヤーとして。AT-MONO3 SP はマイクログルーヴ以前用として、AT-MONO3LP はモノーラル一般用として、AT-MONO MC は、比較的新しい時代のモノーラル盤用として使用しています。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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