ortofon オルトフォンは 1918年フォノフィル ムに源を発するデ ンマークの会社で す。 ギリシャ語で正統 なを意味するorto と、音を意味する fonからなる造語 で、終始一貫「アナ ログサウンド」にこ だわる会社です。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
オルトフォンのカートリッジについて 国内のデノンに匹敵するのが、オルトフォンではないでしょうか。両社とも典型的なスタイルを持っていて、看板的な商品があり、競合他社に多大の影響を与えている等、共通点は多々あります。 デノンのDL-103に相当するのが、この会社に於いてはSPUでしょう。SPUは、DL-103以上に独特の世界を持っていまして、こじんまりとまとまった箱庭から、音が出てくるような不思議な音調で、それがまた力強く綺麗なのです。しかしそれが本物とは明らかに違うという世界のように思えてならないのです。SPUを多数試聴したことのない人間が言うのですから、眉つばかも知れませんが、それは重量と重針圧などによるものか、独特の世界に思えます。それは好き嫌いの問題かもしれません。 その点MC-20から始まった商品は、自然で特徴はないかもしれませんが、自然な感覚で音楽に浸れるのではないでしょうか。このシリーズはその前にSL15や20がありまして、SPUの重針圧の解消からスタートしていると思いますが、明らかに平凡になりました。ところがMC30の
登場で私の評価は一変したのでした。この高価なカートリッジは確かに見た目も金色に輝き高価そうですが、一聴したところ平凡な音に聴こえました。ところが
ごく自然にその音が広がり、音楽が展開してくるのです。そして自然に会場にいる雰囲気が感じられたのです。それは其の後のMC-20MkⅡにも、 MC-30
Super にもMC-30Supremeすら持っていない不思議な世界です。しかもMC70やMC2000は持っているのです。私の思いすごしかもしれませんが、オルトフォンの経営者・技術陣はそれらを知った上で、値付けをしているのではないでしょうか。 雰囲気の世界は別にして、HiFiにもどりますと、SLシリーズではSL‐20Q が飛びぬけて音がクリアで、おそらくこの会社のアルミカンチレバーの商品では一番ではないでしょうか?想像ですが4ch対応のため、高域を伸ばしたためではないでしょうか。 MCシリーズでは個人的に好みの物は、MC-ER Signature とMC200 でそれぞれ複数個所有していまして、1個は、ほぼ新品状態で保管しています。 いずれもオルトフォン社では何十 万円もする超高級品以外で、唯一手にすることが出来るアルミカンチレバー以外の商品だからです。もちろんベリリウムやボロンを使えば良くなるなどとは思っ ていません。この会社の様に商品を熟知し、検討を積み重ねてきた上で、試作を重ねアルミではできない物を、実現するため使用していると思えるからです。し かも単独の商品でコストダウンの物ではありません、そしてシェルやリード線すら指定で、この音を聴けという自信作に思えるからです。事実この2点には満足しています。 MC Jubileeはほしくてほしくて何度も購入を考えましたが、私の性格上・もしよければ、当然良いに決まっていますが、1個は保存用等と考えたり、より高価なWindfeldやMC-90Aにも手が伸びそうで、強く自制しています。 そこで手に入れたのが、お決まりのアルミカンチレバー使用のMC Kontrapunkt-a です。これは価格相応悪くはありませんが、所詮コストダウンの産物で、さほど魅了はありませんでした。シリーズ物は最上級品を聴かなければ真価は分からないと思います。 オルトフォンには、MC以外に昔からムービング・アイアンのVMS(Variable magnetic shunt)型を大量に内外各社に提供してきました。 そ の中でオーディオ用としては写真にある各種を聴いてきました。いずれもその特質を生かした、耳当たりの良いホールトーンですが、繊細さも失わず実に音楽的 な音質が手軽に得られます。個人的には、大好きなシリーズです。構造も他に無い独特の物で、これは残してほしい商品です。VMS20タイプは、高コンプライアンスのためむしろ使いにくく、一般的にはVMS30 MkⅡ やLM30タイプの方が使いやすいと思います。 しかしMM型の特許がオープンになったので、以降むしろ音質のはっきりした方が好まれるのか、VMS型は発売されなくなりました。 オルトフォンのMMは、最も安価な305Uしか知りませんが、締りのない低音は別にすれば、価格からは信じられない音楽的な音がいたします。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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