SONY YAMAHA GLANZ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
SONYはもう何も説明する必要のない会社ですが、東通工の昔から、テープレコーダーを最初とするオーディオ・メーカーです。カートリッジはDCバイアスのコンデンサー型など、実にユニークな製品もあったようですが、大会社の宿命で消え去り。元気が良いだけが取り柄の様な、XL-15 等MMカートリッジを中心であったようです。XL-15 は、楕円針装着のXL-25 共に、幾多のプレーヤに搭載され好評理に普及しました。この社の本命は8の字コイルを使用したMC型にあるようで、XL-55proⅡはヒット商品に成りました。XL-55proⅡは、プッシュプル動作のMC型で、カンチレバーにベリリウム・アルミ・炭素繊維の特殊軽合金針が特徴ですが、XL-44Bはカンチレバーをアルミ合金に変更したもので、XL-88はハーフサイズ取り付け用にし、カンチレバーをカーボンクラッドにして、ハイコンプライアンスにしたものです。音質はワイドでダイナミックなのは共通ですが、XL-44Bは神経質にならずオーソドックスに、XL-88はより繊細な傾向です。XL-333Eは、プレーヤの付属品のようですが、XL-MC1等と同じように、リングマグネットを使用して小型化したモデルで、平凡な音ですがユニット交換が出来るという特徴があります。 ヤマハも日本楽器と言うくらい大きな楽器メーカーで、オーディオにも古くから携わってきました。創業者は山葉さんです。只自社開発よりアセンブリに重きがありましたが、1978年一転して世に送り出したのが、MC-1SとMC-1Xです。中でもMC-1Xは一体構造の挑戦的な戦略商品で、空芯アルミICコイル 、ヨークレス・デュアル作動磁気回路、ベリリウム・カンチレバー、特殊楕円針という複雑な構成で、ビクターのMC-1やMC-L1000カートリッジによく似たものでした。この野心作は、細部にわたり細身ですが透明感があり、純度の高い音楽的に表現する能力が特徴です。その後ヤマハは、複雑な構造に懲りたのか、採算の問題か、その後のカートリッジはVLマトリック方式のMC型を一貫して貫いています。この方式は縦横コンプライアンスを調整できるようで、表現が付けやすく、その辺も楽器屋さんの心意気に合ったのかも知れません。MC-4 はMC-3と並び初期の製品ですが、MC-3のベリリウム・カンチレバーに対してアルミ・テーパードで、両者は兄弟製品で、差がカンチレバーの材質と樹脂の色だけです。MC-4は特徴の無いのが特徴の様な製品で、地味ですがこれを悪く言う人がいないのが最大の特徴でしょうか。それに比べMC-505は、比較的新し物で、クロス・マトリクス方式の特色と新素材で、従来からの鮮やかな表現に、細やかさを加味した現代的音質が特徴です。 グランツはミタチコーポレーションと言う会社で、カートリッジの専業メーカーのようですが詳細は不明です。GMC-20E は、針交換できるMCというのがうたい文句で、交換時はカンチレバーやコイルまで交換される、とのことですが今となってはどちらでも同じような物です。音質は平凡でうるさくないのが特徴です。むしろG-40EX がMM型では少数派のムービングフラックスという形式で、高低強調型のメリハリがあり、透明感もありますので、小型システムでは良い結果が出るかもしれません。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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