シーサーの話
時々 シーサーを作っています。
シーサーと言えばわかりやすいからシーサーと言っていますが、猫に見えたら猫でもいいですし
怪獣に見えたら怪獣でもかまわないのです。 僕からは「これは~です」とは言いません。
見てくださった方が決めるのが一番です。
ここではシーサーと言うことにしますが、もともとシーサーは、北アフリカや西アジアのライオン(獅子)だったそうです。
百獣の王ライオンは強さの象徴でした。 ライオンは、古代エジプトやギリシャでは王や神々の守り神だったそうです。
ピラミッドの前のスフィンクスもそれです。
そしてその強さの象徴ライオンがだんだん東に伝わり中国に入り、朝鮮半島から日本本島に入ったら狛犬に
沖縄に入ったらシーサーになったそうです。
それからシーサーや狛犬には「阿吽」の概念がありますが、飛鳥時代に日本に伝わった時は左右同じ形だったそうです。
その後、平安時代になると左右に差異がうまれ獅子と狛犬の組み合わせになります。
阿吽」の形が出来たのもその頃からと言われています。
一応調べてみましたが、人に話されるときは自己責任でお願いします(笑)
ま~そんな事で、今では狛犬もシーサーも「守り神」で「阿吽」があってと皆さん思われていますが
僕のシーサーはもっと自由な神様です。 守り神でも構いませんし、戒めの神様でも構いませんし
ただの人形でも構いません。また、「阿」であろうが「吽」であろうが何でも良いのです。
皆さんの思うがまま、考えるがままのシーサー像を作り上げてもらえたらそれが一番です。 好きにシーサー!!
精神の自由
物作りには精神の自由が必要です。
既成概念や欲望やあらゆる煩悩は,作品作りに邪魔になる時があります。
「何にもとらわれない」それが「精神の自由」なんです。
しっかり焼き物の勉強をしていないのが僕の強みです。
勉強しすぎると、それに似てしまったり、どこかで観たような物になってしまうのです。
僕は、自分らしさを一番大事にしているので、あまり焼き物の勉強はしないように
しています。 僕が一番興味のある事は自然と人間です。 そのことは
常に勉強したいと思ってます。
楽しいと思ってやれる事、自分が力を出せそうな事しかやりません。
そうすれば、体がドンドンい動くし、気持ちも入ります。
物作りには精神の自由が必要ですが、楽しいと思ってやれる事、自分が力を出せそうな事
をやっていると、どうやら精神の自由を得られそうです。
お金は無いので、精神の自由ぐらいあってもエエやろー(マジな叫び 笑)