コーギーが住む発電所

太陽光発電

太陽光発電システムが不具合

2014年6月、SHARP の太陽光発電システムの10年保証を有償で15年保証に切り替える際に行われる太陽光発電システムの点検で、 3系統あるパワーコンディショナーの入力のうち、1系統のスイッチが入っていなかったことが判明しました。 発電開始以来約7年間、発電予測の9割しか発電できなかったのは、これが原因だったという事になります。

パワーコンディショナの入力構成

我家の場合、公称最大出力 153w の太陽電池モジュールを 28枚設置しています。 これらの太陽電池モジュールは、下記の様に3系統に分けてパワーコンディショナーに入力されています。

太陽電池モジュールの入力
ストリング方位枚数最大入力
1東向 6 918w
2東向101530w
3南向121836w
合計4,284w

ストリング1〜3の3系統のうち、ストリング1のスイッチが切れていました。 このため、設置していた 4.28kw 分の太陽電池モジュールの内、実際に発電に使用されていたのは 22枚分、3.36kw という事になっていました。

スイッチが切れていた事について

記録しているデータを見た限りでは発電開始時から発電量が低い状態ですので、発電開始当初からスイッチが入っていなかったと考えられるのですが、 販売店は「チェック後に引き渡しを行うため、そのような事象が発生する事は考えられない」と否定されています。

引き渡し時にスイッチが入っていなかった事を証明する事はできませんので、どうしようもないというところです。 発電量が低い事は営業の方にお伝えしていたので、どうにかならなかったものかとは思います。

発電量が大幅に落ちていればシステムの不具合だとすぐに気がつくと思いますが、 停止していたストリングが一番入力の少ない系統であったことから発電量の低下が予測値と比べて約1割減と、 システムの設置条件が悪い場合にありがちな減少量であったため、システムの不具合だとは思いませんでした。

また、ストリング1系統の定格出力は 1.5kw ですので、2系統では 3.0kw となりますが、 今まで瞬間で最大約3.5kw の発電量がありましたので、ストリングの1系統が止まっているというところまで考えが回りませんでした。

また、そもそもストリングの1系統のスイッチが切れていることが外部から判断できないというシステムにも問題があると思います。

損害額はどれほどか

1年通じて 4.28kw の太陽電池モジュールで発電できた 2015年と年間の日照時間が近かった 2012年の発電量を比べてみます。

発電量日照時間
2012年3,607 kwh1,754.8 h
2015年4,253 kwh1,738.7 h

2015年の年間発電量は、2012年と比べて約1.18倍となります。 そこで、2007年3月から2013年5月までの発電量を 0.18倍にして加算すると4755kwh となります。 この値が 1系統停止していたことで発電できなかった電力量と推定します。 単純にこの電力の全てが電力会社に売れたと仮定すると、約19万円となります。 実際には、自宅で消費し売電できない電力もありますので、これよりは少なくなるはずです。