酔生夢死




       この錆び付いた世界に生まれて

       私は何をするのだろう

       私は何処へ行くのだろう

       私の行く所なんてない

       帰る所もない

       私は何故生きる

       それさえも分からない ――― ・・・






       ――――― 【 酔生夢死すいせいむし 】 ―――――






       私が生まれたこの惑星ほし

       腐敗していた

       苦しんでいた




       人間がたくさんいた




       私利私欲に生き

       自分の欲望を満たすためならば

       どんなに他人を犠牲にしても構わない

       そんなお前達に

       この惑星で生きる資格はなかった

       この惑星を汚す権利なんて

       誰にもなかった

       ないはずだった

       なのに 平然とふんぞり返っていた人間

       そんな愚かな人間達に囲まれて




       こんな場所で どうやって生きろと言うの?




       毎日毎日 ただヘラヘラ 笑っているだけ

       うわべだけの愛情を 築いてゆくだけ

       偽善的な行為を学びに 学校へ通うだけ

       無気力な日常を ただ淡々と送っているだけ






       ――――― 私ハ コンナモノノタメニ 生マレタンジャナイ ―――――






       だから未来が来ても 私には無意味だった

       いくら時が流れ 世間で 『 大人 』 と呼ばれる年齢になって

       一人でいろんな所へ行けるようになっても

       結局 心は何処にも行けていないのだから




       心はずっと 血が流れたまま

       私は結局 立ち止まったまま

       いつになれば 心から笑えるようになる?

       いつになれば また歩き出せるようになる?






       私にとって未来は来ても どっちでも良かった

       ただなんとなく 生きていた

       過去に戻りたくもない

       未来に進みたくもない

       現在のままでいるのもイヤ

       要するに どうでもいい

       「 ただなんとなく 」 が いつの間にか口癖

       そんな自分が

       好きでもなく 嫌いでもなく

       ただなんとなく 孤独だった

       悲しくもなく 楽しくもなく

       ただなんとなく 冷たかった






       ――――― 【 酔生夢死 】 ―――――






       たとえまた明日が来ても

       もう 輝きはしないのだから

       昨日のように

       この世界はもう二度と

       輝きはしないのだから

       もう 今日を生きる

       理由もないのだから ――― ・・・







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      +コメント+


          これは 私が中2の時の秋頃に書いたものです。

          ものすごいネガティブな内容になっちゃってますが。

          でも もしかしたら これが私の原点のひとつだったのかも。

          いくつかの詩というかフレーズ? を 合わせて編集し直したものが

          この 『 酔生夢死 』 なんです。

          やたらと長くなってるのはそのせい(笑)

          だけど私にとっては この詩はとても特別。

          私が今まで生きてきた そのキセキの証なんだと思っています。