階段の向こうに
飛び立つ鳥を 僕は見た
階段の向こう 白を見た
吸い込まれるように 馴染んで消えた
小さな鳥は 太陽になった
僕は呆然と 立ちすくしていた
羽ばたく鳥は 君に似ていた
しなやかな翼が 美しかった
澄んだ白が 優しかった
いつか帰って来るのだろうか
僕は漠然と 待ち続けていた
幾月ぶりの 朝日が昇った
偉大な光に 目を細めた
いつしか一羽の鳥が此処に
僕の腕に 舞い降りた
―――――――― ・・・
―――――――― ・・・
――――― 『 』 ――― ・・・
僕の 言葉に ならない心が
変わらぬ白に 音も無く
ヒトシズク 沁みて 消えた
そうして 翼は 輝いた ・・・・・・