キズアト





   明日は晴れるね

   明日も晴れるね




   君と歩いた道

   君と歩くかも知れない道




   沈む太陽

   浮かぶ残像

   夢の傷跡








   癒しはしない








   でも照らされた

   焼け付く光に

   渇いた灰色

   ひび割れている




   私は笑った

   君は言った

   私は夕日を見据えていた




   「 青春やね 」




   聞こえた声は

   現実じゃなければ一体何?

   今 私達は たぶん

   何処にもない場所に居て








   癒されはしない








   でも温かかった

   つないだ君の手は

   凍てついた私の心には

   いつも いつも 温かすぎた




   私は一体 君に何を求めている?

   泣きたかったわけじゃない

   私はきっと 笑いたくて

   だから だから 笑っていた ・・・ ?




   今 私達が 廃墟の街に

   眩しすぎる 太陽見たなら

   堕ちてゆこうか

   此処が世界の果てだとは

   私にはまだ想えない








   明日は晴れるよ

   明日も晴れるよ




   君と見た

   綺麗すぎた

   夕焼け空に

   私はたぶん 願いをかけた




   大丈夫

   私達が歩いてきた

   振り返れば

   きっと道は出来ているから




   離さないで

   君の手が

   この温もりが

   あれば私は戦える








   癒せればいい








   こんな君に 私が出来る

   こともいくつか 此処には在る

   そう信じて 疑わないのは

   明日も君に 逢いたいから

   そんな私を どうか君も

   信じてほしい








   信じてほしい ・・・








   明日は晴れる

   明日も晴れる




   君は笑う

   私も笑う




   そしてまた




   沈む太陽

   浮かぶ残像

   夢の傷跡








   癒されるんだろう






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 +コメント+


     この詩は 私にとって特別な想い入れがあります。

     それは あえてこの場では書きませんが。

     自分的に すごく好きな詩です。

     上手下手関係なしにね(笑)

     私達は これからも きっと数え切れないほどのキズアトを

     数え切れないほどのモノに残していくんだろうと思います。

     でも たぶんそれは哀しくなくて。

     私としては そう信じていたいですね。









music by 小原一馬