幻想砂漠
夢を見ていた
ずっと見ていた
やっと見つけた
君は蜃気楼?
真紅の砂は さらさらと
此処は
失うための場所じゃない
勝ち取るための
「 オアシスなら 此処に在る 」
君の声が 聞こえました
誰かの命で 真っ赤に染まった 時の砂
何度も何度も さらさらと
指の隙間からこぼれる砂をすくい続け
ある日 ふと 立ち止まる
血まみれだった 私の両手
何を思うのか 忘れました
溢れ流れ滴り落ちる鮮血に
君が無言で指差した無数の傷口
――――――― ・・・
――――――― ・・・
―――――――――― 痛い 。
夢を見ていた
ずっと見ていた
やっと見つけた
君が居た
「 おかえり 」
そう 此処には君が居る
私の還れる場所は在る
「 ただいま 」
言えずに泣きじゃくる
私が君の腕の中で
果てなく遠い地平線
見たならきっと微笑んで
君と 手をつなごう
私達が歩いてゆく
その足跡を
人は時に 道と呼ぶ
素敵な夢を咲かせましょう
そう 此処には君が居るから