道





       「 君の幸せが 僕の幸せ 」


       そんな残酷なコト 僕は言えない







       「 君はただ 僕について来ればいい 」


       そんな間の抜けたコト 僕は言わない







       幸せにしてもらおうなんて


       そんな無気力なコト 思わないで







       君は君の力で 幸せになれる


       僕は僕の力で 幸せになる







       君にとって 僕とはつまり


       さびれた交差点の信号機


       そんなちっぽけなモノであればいい


       錆び付きながらもチカチカと


       君の行く先で赤青黄







       君はきっと良いコだから


       横断歩道 手を上げ渡る







       僕にとって 君とはつまり


       その指先に 舞い降りた蝶


       そんなささやかなモノであればいい


       ひらりひらりと不安定な


       君だからこそ 抱きしめたい







       「 僕に空は飛べなくても 君は道を歩くんだろう 」







       そんなぼやけたセリフをそっと


       ポケットから取り出してみて


       しばらくながめて やっぱり僕は







       「 僕は そんな君が好きだな 」







       笑うんだろう 底抜けに






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     +コメント+


          すごくほのぼのしたイメージで書きました。

          素朴っていうのかな。

          題名の 『 道 』 っていうのには 色んな意味込めてます。

          そのまんま 『 僕 』 や 『 君 』 の歩いている 『 道 』 のことや

          これから歩いていくはずの 『 人生 』

          また そのための 『 手段 』 というか 『 方法 』 ?

          ここはあえて具体的にはっきり言葉にはしないほうが良いですか(笑)

          結構ダラ〜っとしながら書いた記憶アリ(ぇ









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