繋げない温もり







「 明日は無いかもしれないじゃん 」








言った少女の瞳は遠く


澄みすぎていて 僕は困った








「 信じているから眠るんだろう 」








怖くないわと首を振った


少女の仕草は ちぐはぐだった








「 明日になったら私は死なない 」








命の尊さ説くような


君じゃないのは 僕も知ってる








「 ある人の正義は ある人の偽善だ 」








守れるような僕じゃないこと


君の背中 傾く太陽








「 夕焼け空が好きよ とても ・・・・ 」








離したくない ずっと だから


初めて泣けた 君は笑った








「 また 明日も晴れるかな ――――― 」






――――――――――――――――




+コメント+


この詩は なかなかヒネクレ者ですよぉ(笑)

前向きなのか後ろ向きなのか 希望形なのか絶望形なのか

書いた本人でさえ 頭がこんがらがっちゃいそうですね。

よくよく考えてみようと思うと。

まぁ 私なりの解釈をするなら この詩は

『 僕 』 は 『 君 』 を守りたいんだけど

それが出来ないことも 同時に知ってしまっている

そんな2人の 『 繋げない温もり 』 を

『 君 』 の最後の無邪気すぎる笑顔が 飾っているわけなんです。

切ないですよね こういうのって。