終 焉
想い出の中なら 泣いていても 幸せに見えるって
いつか誰かが 歌ってた
何処まで歩いたの 振り返ること 許されぬ道
「 前ばかり見てると つまづくよ? 」
そうね 私は つまづきたいのかも知れないね
つまづいて 転がりまくって 泣き喚いて
また君に 手を差し伸べてほしいのかな
分からないから 微笑んでる
歪な強さ 誰が認めてくれるの
まだ夜は明けない
朝日は遠い
もう二度と 君に触れること 許されぬ私
何の恥じらいもなく 君のこぼした純潔の雫は
何の遮りもなく 私の心に響きすぎたよ
君の幸せ 望むような私であってはいけない
忘れはしない
君はもう 遠い人 ――― ・・・
君と私 二人の人生
重なる必要が 今は もう ない
ただそれだけのことなのでしょう
いつの瞬間も 別れの理由なんて それで充分
要らないモノ 捨ててゆくのは 人間の習慣で
君も苦しかった
ね そうでしょう
ごめんね
私は ただ君が好きだっただけなんだよ
人を愛することは そんなにも悪いこと?
君を傷付けたかな
割れた硝子の欠片 私が拾ってあげたのでは
君は 受け取ってくれないんだね
もう 何も言わないよ
最後に ひとつだけ
さよなら ――――― 私の 愛すべき君へ