入院・手術・・・・・PART 1



7月30日        電話連絡

入院の連絡が、夕方5時半ごろに入った。
明日の午後の入院だ。あまりに急で、準備に大忙しだった。
だいたいの準備はしていたが、冷蔵庫のチェックなどは、できないことになった。
もう、仕方ない。なんとかなると思うしかない。

子供たちは、2世帯同居のおじいちゃん・おばあちゃんのお世話になる事にしているし、
夏休みだから、比較的影響は少ないと思う。
私は、しっかりがんばって治療していこうと決心していた。


7月31日        入院

夫の運転で出かける。途中、うどんを食べた。
病院の前で車を降りて、一人で受付を済ませた。

病室は消化器内科の病棟。二人部屋だった。
母が来てくれた。

さっそく、主治医からの病状説明を受ける。
主治医は、外来のDr.ではなかった。ERCP検査のときのDr.だった。

私の病状は、外来で聞くのとは違っていた!!

すでに、小さな癌ができている可能性があると言われた。
それは、手術で切った部分を検査にまわしてみないとわからないから、もしもの時は、
術後、抗がん剤の投与とかで、入院期間は延びる・・・・というものだった。
この病気は・・・・放置しておくと、100人中98人が、これが原因で命を落とす・・・
という説明だった。
10人中の8人ではなかったんだ。
ほとんど、全員だったんだ。
手術しか治療がないんだ・・・・

そういうことが わかった。

まず、消化器内科で、全身の検査(癌検査)を受けて、
そのあと、外科に移動するという説明を受けた。
癌の可能性って、捨て切れなかったんだ・・・・と思った。
でも、もう、心配はしなかった。  来週には手術なのだもの。
いまさら、心配しても仕方ない・・・と思った。

母が帰り、同室の人とお話した。
私よりも10歳ほど年上で、早期の胃癌の人だった。

この日は、肺活量の検査だけ受けた。


8月1日      検査が始まる

午前5時・・・・看護士さんに起こされる。  この時間から、24時間の蓄尿
            (どうして、午前5時なのかしら??)

採血・心電図・レントゲン・検便・胃カメラ の検査を受けた。

胃カメラは、初体験。
でも、ERCPを受けているのだから、なんてことはないと思っていた。
ところが、とても、苦しかった。
ERCPと同じDr.と看護士さんだったけど、ほんとうに、苦しかった。
のどの麻酔を、簡単に済ませすぎたかもしれない。
もっと、ゆっくり、しっかり液を含んでおくべきだった。

手術が8月8日に決まった。

明日は、大腸内視鏡検査。晩から、下剤を飲まされる。
マグネシウムの水薬(下剤)と、プルゼンド2錠。
ついでに、頭痛がひどくて、薬を出してもらった。


8月2日      苦しい検査日

下剤が効きすぎて、午前3時から、トイレ通いが続く。ほとんど、寝てない状態。

深夜に、トイレの掃除をボランティアの人がしてくれていて、驚いた!
朝、体重測定で体重計を看護婦さんが持ってきた。
44.5キロ。
人間ドック時に約50キロだったから、この3ヶ月半で、5キロ以上減った事になる。

血液検査・エコー検査・出血検査・大腸内視鏡検査をうけた。

大腸内視鏡検査は、2リットルの腸洗浄液(っていうのかしら?)を
2時間かけて飲む事から始まる。
トイレの前に、椅子とラジオと持って行き、時間を見ながら飲んでいく。
500ミリリットルずつに分けてくれていて、飲みやすいように冷やしてある。
途中からは、トイレに駆け込みながらの飲む作業であった。
通行する入院患者さんたちが、励ましてくれる!
 
外来時の主治医も通って、声をかけてくれた。

3本目の途中で、もう、オーケーが出た。
看護士さんが、トイレをチェックして、完全に、腸がきれいになったと
判断してくれたところでオーケーである。
あとは、お呼びがかかるのを、部屋で待っていた。

順番が来て、検査室に入った。
検査着に着替える。お尻の部分の開いているズボンだった。
看護士さんがCDをかけてくれた。

主治医がやってきて、検査が始まった。

同室の人から、痛かった話を聞いたので、怖さがあり、
必要以上に痛みを感じてしまったと思う。
苦しがるから、途中でほんの少しだけ、休憩があったが、けして、楽な検査ではない。
入院後続いていた頭痛・・・・Dr.が、休憩時に、”頭痛はどう?”と聞いたが、
内視鏡の痛みの方が強かったからか、全く頭痛は感じなかった。

出産より、苦しいように思った。(オーバーかな?)
看護士さんは、私のお腹を抑えたり、ずいぶん良くしてくれた。
お腹を押さえると、痛みはましだった。

なんだか、検査にめげてしまった・・・・

出血検査というのも、一瞬のことで、痛いという感覚はなかったけど、
よくよく考えてみると、気持ち悪い検査だと思う。
後から、痛みを想像してしまう・・・そんな検査。(痛くないけど)

私の手術をすることになっている外科のDr.との顔合わせもあって、いよいよだな・・・と感じた。
今夜から、一時帰宅できることになった。
土・日には検査をしないから、家に帰ってもいいらしい。

晩、夫が子供たちと来たので、一緒に我が家へ帰った。






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