Flower Report
{5月の花}花の玉手箱
(2008年5月23日 奈良新聞より転載)
「何が入っているのかな?」とわくわくしながら開けるおしゃれな箱。そこにお花がいっぱい入っていたらどうでしょう。プレゼントにすると楽しさアップで部屋に飾ると一味違ったモダンな雰囲気がでる花の玉手箱です。今回はそんな遊び心を取り入れたアレンジメントをご紹介します。
家にあるきれいな箱やかごなどがあれば器として使うことができます。写真では竹で編んだふた付きの黒いかごを用いました。吸水性スポンジをかごの大きさに合わせてカットし、厚みも二センチほどの薄さにします。水がもれないように透明のセロハンで吸水性スポンジを包み竹のかごにセットします。ふたの部分には二種類のリボンを重ねて張り付け、花の形をした水引をポイント部分に飾り付けています。
花は今が盛りの大輪のバラをメーンに八重咲きのトルコギキョウ、デンファレを添えました。花の色は白をメーンに淡いオレンジ、クリーム色を合わせています。花選びのポイントはまずメーンの花としてボリュームのある丸い花(バラ、カーネーション、ガーベラなど)を選びその花と同系色の少し小さめの花を選ぶことです。葉物は花と花との空間を補うと同時に作品に動きがでるように小さな葉を選びましょう。
器の高さに合わせて花を入れていきます。同じ大きさの花や同じ色がかたまらないように注意しましょう。器全体の空間を考えて大きな花から配置し、その間に小さな花を入れていくとまとまりやすくなります。花は全体的に低く入れますがその中でも花に高低差をつけデンファレや葉物のアイビー、スマイラックスを少し飛び出すように使うと四角く囲われた器の中でもリズム感がでてきます。隙間なく入れると花を贅沢に使った花の玉手箱の完成です。
今回のアレンジメントは難しいテクニックはありませんのでどなたでも簡単に楽しくできるのでおすすめです。またプレゼントをするときにはこの花の玉手箱の中に他に一緒に贈りたい物を合わせることもできます。そのときはその贈り物に水がつかないようにセロハンを使うなど工夫をしましょう。
好きな花、色を使ってみなさんオリジナルの素敵な花の玉手箱を作ってみてくださいね。
(使用花材)バラ(白、淡いオレンジ) 八重咲きのトルコギキョウ(クリーム色) デンファレ(白) アイビー スマイラックス
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