■福源寺 |
福源寺は曹洞宗(禅宗)の寺院です。 ■曹洞宗の歴史
曹洞宗はお釈迦さまの教えを歴代の祖師さまによって、受け継がれ、インドから中国そして日本に師匠から弟子へと伝えられてきた「正伝の仏法」です。
■ご本尊
曹洞宗の源はお釈迦さまですから、ご本尊さまはお釈迦さまです。拝む時は「南無釈迦牟尼仏」と、お唱えして礼拝します。
■両祖
お釈迦さまの教えを日本に伝え永平寺を開かれた道元禅師を高祖承陽大師とあがめ、總持寺を開き、教えを全国に広めた瑩山禅師を太祖常済大師と仰ぎ、お釈迦さまと「両祖」この三師を「一仏両祖」としてお祀りし信仰をしています。
■両大本山
曹洞宗には二つの大本山があります。福井県の永平寺と、横浜市にある總持寺です。
私達が父と母の両親を持つように、道元さまの永平寺と、瑩山さまの總持寺を「両大本山」とお呼びします。
■教え
曹洞宗の修行の基本は坐禅です。修行は坐禅だけには限りませんが、ただひたすらに坐禅を行うこと只管打坐(しかんたざ)を最も重要に考えます。
坐禅の心とすがたで、日常生活を生きていく「即心是仏」を説きます。
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■歴史と仏像 |
福源寺は、1000年前の白鳳時代に役行者が開いたとされ、大峰山とのつながりが深く、秘宝大峯山上出土発見の蔵王権現(石の仏頭)、役行者や役行者の(石の獨鈷・役行者母公像)などが祀られており、当時の風貌を伝え歴史ある仏像をお祀りしているお寺です。
後には、人皇第55代文徳天皇、第一皇子の惟喬親王が帝位継承ができなくなり、貞観年間に京都小野の里から高原に入られ木地職を営み、祖となられ、岡室御所として伝えられて来ました。
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■川上村と有馬温泉の絆 |
建久二年今から800年の昔、高原寺中興の僧・仁西上人は、おつげにより薬師如来と共に高原の里人と、有馬温泉の再興に尽力しました。十二神将を表し、有馬十二坊を建て湯を守らしめ、有馬温泉の繁栄の基となりました。その後、仁西上人は薬師如来と共に再び高原に遷り、平成の今、湯盛温泉杉の湯として生まれかわりました。
薬師如来坐像はホテル杉の湯から車で5分の当寺宝蔵に安置されています。
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■川上村指定文化財 |
●木造釈迦如来坐像・平安時代・十二世紀後半
●木造薬師如来坐像・平安時代・旧国宝・僧勝禅作
(昭和14年国宝指定・昭和25年重要文化財)
●木造天部形立像・平安時代・後期(二躯)
●木造観世音菩薩坐像・鎌倉時代
●木造天部形立像・鎌倉時代・後期(二躯)
●大般若経(巻物、六百巻)、南都・興福寺、懐深僧侶の
奥書などの文化財を保存しています。
その他
●開祖役行者が山上で祀った、蔵王権現の一部(石の仏頭)、
役行者の(石の獨鈷・役行者母公像)を秘蔵。
●自天皇遺品(兜)・南北朝・旧国宝
●藍韋包大惠袖・南北朝
●後南朝忠義王の位牌や武具を収蔵
なお、当寺の収蔵庫には、国の重要文化財として上記の
木造薬師如来坐像・平安時代・旧国宝・僧勝禅作
(昭和14年国宝指定・昭和25年重要文化財)
自天皇遺品(兜)・南北朝・旧国宝が収蔵されています。 |
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