21世紀に間に合いました!
〜オーストラリア“
珍”婚旅行記〜



第3話

12月25日 〜「出発」旅行初日〜

 飛行機は夜8時ごろの出発だった。関空から海外へ行くのは初めてだ。しかも3年半ぶりの海外。さすがにワクワクと緊張が重なってくる。

 飛行機はアンセット・オーストラリア航空と全日空の共同運行便なので、言葉で困るということはなさそうだ。なんせ私は英語が苦手。しかも、「はずかしがりやさん」なので、人前で英語を発音するのがどうも照れくさくって・・・。こんなことなら、「駅前留学」しとくんだったと少し後悔したが、最寄りの駅がJR熊野市駅では・・・。まあ、あっちへ行ったら、何とか乗り切るしかないや。覚悟も決めた。

 飛行機の中は、やはり狭かった。乗り込むとき通ってきたビジネスクラスがうらやまし〜い。でも現実は厳しい。エコノミークラスで死んでしまわないように、こまめに足を動かしつづけていた。(なにやらエコノミーで死人がでたというニュースを以前見ていたので)

 飯はうまかった。やはりグルメな私としては、それが最大の関心事であり、心配事であったのだ。酒も飲みまくった。満足感に浸りつつ、眠りについた。なんせ飛行時間は8時間ほどもある。気がつけば、飛行機は赤道を越え、南半球に入っていた。


・・・つづく・・・