休日はバイクに乗って・・・
〜普通二輪免許取得奮戦記〜



第3話



【チャレンジ partT】


 夏休みがスタートした。7月22日。今日はバイクの初練習日だ。夕方からバンド練習だったので、その前に少し乗ろうということになっていた。指導員はたっつんである。

 練習に使うバイクは50ccのジャズ。たっつんが「奈良で一番に買った。」と豪語するアメリカンである。
 まず最初にぞうきんできれいに拭き、その後操作方法を簡単に教えてもらった。スクーターに慣れていた私は、どうしても両手でブレーキをかけてしまう。そのたんびにクラッチが切れてしまうので、慣れるのに結構苦労した。(バイクの左手はクラッチだということを忘れていた。)

 発進などが慣れてきたところで早速場所移動。練習とはいえ50ccなので、普通免許を持つ私は当然公道を走れる。しかしまだまだ不安なので、近くの空き地?の中をグルグル回り続けた。
 ギアを一速二速と上げていく。加速するジャズ。三速まで入った。久しぶりに風を感じ、走ることの楽しさを味わう。

「ええわーええわー最高やー。」

飽きることなく回り続ける私であった。

「さあ、練習もできたところで、ツーリングに行こか。」

不意にたっつんが言った。(できた…ってまだ30分ほどしか乗ってへんやん。)と思いつつも、結局行くことになった。私はジャズで、たっつんはスティード(400cc)で、榛原から曽爾高原方面へ。こけそうになったり、途中あっさりおいてけぼりを食らわされたりしたが、なんとか無事走り終えた。

 なんとなく手ごたえを感じた一日であった。

                    *    *    *

 その後なかなか練習が出来ないまま、私は職員旅行でシンガポールへ行った。帰ってきたのは31日。しかし、ディズニーランドで遊んできたため、奈良へ戻ったのは8月1日未明であった。

 午前3時耳成着という何とも中途半端な時刻に帰ってきたため、泊まりは長寿村にした。親切な池ちゃんも一緒だ。3000円払って仮眠する。

 8時ごろ起きて2人で試験場へ行った。どんな試験なのか見るつもりだったのだが、適性検査を受けないとバイクの予約を入れられないと聞き、あわてて写真を撮って検査を受けた。その間に池ちゃんは試験コースの見取り図を買ってきてくれた。親切な人だ。

 その後試験の様子を見て、バイクの予約を入れて帰った。技能試験1回目は8月5日。さてどうなることやら。



・・・つづく・・・