休日はバイクに乗って・・・
〜普通二輪免許取得奮戦記〜
第4話
【チャレンジ partU】
8月5日火曜日。雨。でも試験はあるそうだ。(電話で確認した。)まず榛原へ向かう。
たっつんは今頃新婚旅行でエジプトだ。だから家にはいない。事前にジャズを借りる約束をしておいたから、家の人に言ってジャズを出した。ここから試験場まで練習がてら乗っていくためである。車を家の前に止め、ジャズで出発。
途中から雨が本降りになり、全身ベチョベチョになった。最悪のコンディションである。しかし、試験場に着き手続きを終えた頃、雨は少しやんできた。受験番号は8番。末広がりで縁起がいい。1回目だから絶対落ちるのは分かっていたが…。
いよいよ試験開始。次第に緊張してくる。とうとう次が自分の番になった。緊張がピークに達した。そして…。
ザーーーザーーーザーーーザーーー
突然の大雨である。試験は中断された。
10分ほど待って私の番になった。バイク(ホンダCB400)を見ると、ジャズとは全然違う。(あたりまえじゃ!)無事発進できるか心配だったが、なんとか発進した。あとはどうなったのか自分でも覚えていない。しかし…。
なんと1回目にして無事完走!クランクも一本橋も見事クリア!(オレってうまいんちゃうん!)と思いながら試験官の所へ行った。すると試験官はこう言った。
「ほんまは途中で減点超過の中止だったんやけどな、君遠いとこから来とるから、最後まで走ってもらったんや。」
あぁ、下北山でよかった。
* * *
「ただ今帰りました。いやー雨でたいへんでしたわー。」
ジャズで榛原に戻った私を出迎えたのは、たっつんの父の一言であった。
「たかはしくん、車、駐禁貼られたで。」
…その後、宇陀警察署経由で下北山へ帰った。
1回目費用…受験料3500円+駐禁15000円
※のちに分かった話だが、この日たまたまたっつんの家周辺で警官の研修が行われていたらしい。
たっつんも、「ここで駐禁貼られた奴は、30年ほどの間でお前だけや。」と言っていた。
・・・つづく・・・