北海道
〜Lonely Tour '96〜



第7話



第7章 「夜景」


 この辺はいろいろな建物がある。中には重要文化財になっているものもあり、見ごたえがあった。おまけに夜はライトアップされているので、明るいうちに写真を撮って、暗くなってからまた撮りに行くことにした。教会がいかにも函館らしい。

 ロープウェイからは函館が一望できた。山頂に着くと、夕日が傾いてきているのがよく分かる。しかし、めちゃくちゃ寒い。そういえば、駅を出たのが昼だったので、上着を脱いでコインロッカーに預けていたんだった。体調悪いのになんてこったい。とりあえずがまんして、人込みをかき分けて石碑の前で写真を撮る。三脚立ててリモコンで撮るのは、大勢の前では恥ずかしいので、人がいなくなるのを待っていたが、次から次へとバスで押し寄せてくるので、すきをついての撮影であった。あとは、いろんなところから写真を撮りまくった。

 時刻はまだ4時過ぎ。まだまだ夜景の時間帯ではない。1人だから何もすることなく、ただぼけーっと暗くなるのを待っていた。

 5時前、ようやく夜景らしくなってきた。さあ写真だ。外へ飛び出すと、そりゃもうめちゃ寒い!震えながらシャッターを押し続けた。終わった。さあ帰ろ。

 ロープウェイを降りて、ライトアップされている教会を再び撮影し、元町公園まで来た。ここからも建物がきれいに見える。そうだ、自分も入れて写真を撮ろう。早速セッティングにかかり、変な目で通り過ぎる観光客をものともせず、リモコン撮影。1人だと怖いもんなし。

 帰りは市電で駅へ行き、降りるとこ間違えて行き過ぎる。また市電で戻ってきて、荷物を取りホテルにチェックイン。寒さで体調は悪いまま。それでも、めげずに「飯や!寿司や!」と出かけていく。

 夕食は寿司ざんまい(6789円也)熱っぽいのに酒飲んでしまい、ふらふらしながら帰る。途中、薬を買った。体調は最悪。明日が心配…。




・・・つづく・・・