紅葉狩り 2006/11/26





紅葉狩り  2006/11/26

 今日の天気予報は『曇り時々雨』。昨日からそういう予報だった。
 それでもこの機会を逃したらもう今年は紅葉を見に行けないだろう…ということで、どんより曇りの午前中、今が紅葉の見頃だという長谷寺へ出かけた。本当は歩いて行きたかったけど、天気がアヤシイので近鉄電車にて移動。

 長谷寺は何度か耳にしたことがあった寺だが、実際に行くのは初めてである。
 高台にある長谷寺駅で下車後、遠く山間に見える長谷寺を目指して下ってゆく。しばらく歩くと、昔ながらの商店街が迎えてくれる。あまり流行っている風はなく、どちらかというと寂しい感じだ。
 だが、長谷寺が近づいてくると次第に賑やかになってくる。あちこちの『草餅]を売る店が目に飛び込んでくる!!長谷寺名物らしい。

 
うーん、んまそう…

 とある店で、味見にどうぞと1人1個ずつも草餅をもらった。なんて気前のいいお店!!なんて気前のいい主人!!
 歩きながら食べる草餅、よもぎの香りがしてもちろん美味〜。商店街後方の山も所々色付いていて美しい。気分は盛り上がってくる。

 長谷寺は大変由緒あるお寺である。 →長谷寺のHPはこちら

 真言宗豊山派の総本山として、また西国三十三観音霊場第八番札所として、全国に末寺三千余ヶ寺といわれている。また、桜・ボタン・あじさい・紅葉など四季を通じ「花の寺」として多くの人々の信仰をあつめている。
 現在の本堂は、1650年に再建されたもので、平成16年10月に国宝に指定されている。
(桜井市発行 市制50周年記念誌より)


 
 特にゆるやかな階段の『登楼』は雅だ。古い柱にはたくさんの御札が張り付けてあり、一定間隔で灯籠がぶらさげられている。それがまたいい雰囲気を醸しだしている。

 ここは紅葉の名所で、国道沿いにも大々的に看板を立てて宣伝をしている。そして、期待を裏切らず非常に美しく色付いたもみじを堪能できた。
 いつも思うことだけど、自分が撮った写真ではとてもじゃないけど、あの鮮やかで、艶やかで、心を打つ、微妙な色合いを放つもみじは伝えられない。

 とにかく、この2つの眼でゆっくり、じっくり、贅沢に見られる時間が持ててよかったな〜、としみじみ思う。

 思いがけず、12時の時を告げる
法螺貝の雄叫びにも遭遇した。
 僧侶達が鐘に合わせて法螺貝の大合唱をするのだ。この盛大な生演奏??を見るのは初めての経験。とってもラッキー★。そんなに大きな貝でもないのに、結構大きな音で遠くまで響き渡ってゆく。

 ゆっくりと長谷寺内を散策して、帰途に着く。

 商店街でお土産に、草餅とつくね芋と竹炭を購入(お酒も気になったけど日本酒だし断念)。
 草餅は、出血大サービスで食べさせてくれたお店でお礼も込めて買った。
 つくね芋なるものは、実は奈良に来て初めてお目にかかった。どうやら関西では多く出回っているらしい。すり鉢でおろすには粘りがあり過ぎて時間がかかる。出汁で溶いて味付けをして麦ご飯に合わせたら、最高に美味しかった〜♪
 竹炭はめちゃくちゃ安かったので、ついつい手が伸びてしまった。お店の人も、地元の竹を使用して焼いているので安心だよ、と言っていたし。防臭として使っちゃおう。
 
 長谷寺は四季折々楽しめるらしいので、また是非足を運ぼうと思う。