2005年1月2日〜3日


 長春よりさらに列車で北へ3時間。奇しくも1年前、全く同じ日程で訪れたハルピン。
 今回のターゲットは、ずばり『氷雪大世界』の夜の部!



 今回一緒にハルピンを堪能したのはM姐。M姐も私もすでにハルピンは経験済み。ということで、私達の狙いは夜の氷祭りに絞られていた。だから朝もゆったりしたもので、11時前の列車(35元)にて出発。

 車窓から見える景色は、夏は畑だと思われる平らな土地に薄く積もっている白い雪と、葉が落ちてしまって寂しそうにたたずんでいる木々のみ。時々、煙突が突き出ている平屋の住居群が通り過ぎていく。冬の東北の景色は本当に寂しい。銀世界といえばきれいなのだろうが、あまりにも殺風景だ。そんな景色を見ながらM姐と話をしていると3時間はあっという間に過ぎた。

 ホテルは中央大街附近にしようと決めていた。だから駅に着いて帰りの切符(20元)を買った後、バス停に向かう。地下の市場で、冬物グッズをひやかしつつ通り抜け、たまたま空調付きのバス(2元)に乗ることができた。ハルピンの道沿いには氷で作られたオブジェが飾ってあり、それを見るだけで氷祭りの気分が盛り上がる。
 いくつかのホテルを回ったが、どこも結構高かった。しかし、風邪気味だったこともあり寒い思いはしたくなかったので、しっかりと暖房の効いている『凱達酒店』(2人部屋で298元)に決めた。うーん、今回はとってもリッチだわ!

 部屋で少しくつろいだ後、ハルピンに来たら行くぞ!と決めていたお店、露西亜へ直行。
 ピロシキ、ボルシチ、クリームスープ、ロールキャベツ、マッシュポテト、そして食後の珈琲を注文。昨年食べてないのは、ボルシチとマッシュポテトで後は同じ。そして、やはり去年と同じようにクリームスープは牛乳味で非常に薄味だった(食べてやっと思い出すという頭の悪さ)ので、塩、コショウで味付けを。
 食後の珈琲を飲んでいる時に、忘れていたからとマッシュポテトがドーンッと出てきたのにはびっくり。もう今更要らなかったのに…。結構おいしかったけど、でもタイミングわりぃ〜。
 それにしても露西亜の雰囲気は本当によろしいのだ。大きな時計が時を告げるその音も耳に心地よく響く。時間がゆっくりと流れている。そしてなんと言っても静か!人民がワイワイ言いながら食べるレストランとは違うのだ。
 

 露西亜を後にして、太陽島までのバスに乗る(1.5元)。客が一杯になるまでバスは動かない。一番乗りだった私達は30分ぐらいバスの中で待っていた。ま、安いしさ、いいんだけどさ。
 バスが松花江を渡ると、氷祭りの会場が見えてきた!すげー、やっぱりきれいだ。去年は昼に見たので白一色だった氷祭りだが、夜は非常に華やか。あくまでも中国的華やかだけど。
 氷雪大世界のチケットは去年と同じく80元。高いといえば高いのだが、これだけのモノを見せてくれるのだから、行く価値はあると思う。リベンジしてよかったと、そう思う。風邪がひどくなってしまったけど、でも中国東北地方に冬に訪れることは二度とないだろうから。大満足!


 
 

 氷祭りの建物は全て切り出した氷を積み上げて作られている。その氷の中の空洞部分に入れてある電飾が夜になると点灯されて様々な色に光り、幻想的な世界を作り出すというわけだ。氷の建物に登って、高い位置から会場の全景を見渡すと、やっぱりスケールのでかさ、それからきらびやかな色彩に感動する。

 
 ちなみに、今年は去年よりもかなり暖かかった。旅行の1週間前ぐらいの期間は非常に寒かったのだが、私達が行った時は-22℃〜-12℃ぐらいの寒さでラッキーだった。
 しかし、雪や氷の上を常に歩かなければならなかった去年のつらさを覚えていた私は、靴下は2枚履き(1枚はスキー用)で綿入りブーツ、そして小さなカイロを足先にセッティング、モモヒキは超厚手のフリース仕様、ババシャツも南極人のものを着用し、セーター、フリース、そしてロングのダウンを重ねたモコモコ状態。おかげで、約1時間半いた氷祭りの会場で、寒さはあまり感じなかった。



 翌日の朝はホテルの近くのこじゃれたカフェで珈琲とパン。
 その後、去年滑り台があった松花江に行ってみた。するとだだっぴろい凍った川に大規模な遊び場を作っている途中だった。一体どんな楽しいモノが出来上がるんだろう?幅の広い滑り台はすでに営業していたが、30分で20元という料金設定。去年の夜滑ったし、風邪気味だったし、やめておいた。

 川沿いを少し歩いた後、ロシアのお土産屋さんを巡り、前から欲しいと思っていたウサちゃんの毛のマフラーとアクセサリーケースをゲット。思わぬ散財となってしまったけど、でもココロが満足しているからいいのだ。
 それからホテル横のレストランでカレーを食べて(結構おいしかった。最後は飽きちゃったけど)、ハルピンを14時過ぎに出発。帰りの列車は非常に庶民的だった。列車自身も古かったけど、列車内で流れている音楽がハルピンへ来た時のとは違って演歌チックなもんだったからね。選んで安い列車を選んだ訳じゃなかったんだけど、15元の差にも納得。

 ホテルも豪華、みやげも豪華。食事も結構リッチだった今回の旅行。でも、いつもケチケチ旅行をしてるから、たまにはこういうのもいいでしょ〜。