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僕は以前から考えていたことがあります。 トリビアというのは、何でトリビアというんだろう。 何をもってそれをトリビアというのだろう。そもそもトリビアの泉は稚拙な知識の溢れる泉という意味。これは人間の知性全てに当てはまる隠喩なのではないか。人の思考とは──。 こういった学術的な思索にとても長い間ふけっていました…(勿論嘘です)。 ちなみに(五分で考えた)その結論とは トリビアと雑学の違い、それは明日誰かに話せるかどうかである。 簡単に図説するとこう。 【雑学】→読者→へぇ 【トリビア】→読者→へぇ→別の人に伝播→へぇ だいたい、人生にまるで必要のないムダ知識というのは、本当に無駄なんですよね。例えばうちで飼っている犬の好きな食べ物を知って、トリビアだ!!(゚ロ゚)といえる人は少なかろうと思います。 肝心なのは『明日人に教えたくなるような』ということ。 解りやすく言い換えると『お前らが深く知っていると思ってることについてだが、これは知らんだろ。俺は知ってるんだぞ』というものがトリビアたるのです。 だから例えば、うちの犬の好きなものは醤油をつけるとトロの味がするという植物アボガドである。といえば、違う意味でトリビアになるわけです。 知り合いの犬は植物を食うんだよ。犬は肉食だけど植物も食べられるんだよ。みたいな。 (※良い子とそれ以外の人間は真似しないでください) つまりトリビアというのは『受け手側の常識の基準による』んですよね。 それゆえ、当時麻薬が合法だったというのを知らない人にはホームズはコカ中というのはトリビアになったりしますし、ミステリをちょっとでもかじっている人にはトリビアにはなりません。 またそういう人には逆に『ドイルはホントはホームズ嫌いだった』というもののほうがトリビアっぽくるわけですね。 そういう意味で(かつて)猫さんの紹介した妖精の話とかはテレビ向きのトリビアですね、うん。だってコナン・ドイルは名探偵の作者だというのは有名で、かつ妖精という言葉が持つ共同認識も十分浸透していますし、一方両者の関連は有名ではありませんから。これは十分トリビアたるかと思います。 さらにこれをテレビ向きの表現にするなら 『名探偵シャーロックホームズの生みの親であるコナン・ドイルは(3秒タメ)絵本の妖精を本物だと思ってそれに散財したことがある』 で完璧でしょうか。 そういえば、滝つぼに落ちた話やコカインの話は作中に明記されている出来事のはずなのですが、こういった話が改めて紹介されるというのは、原作を読んでいない人が多いのでしょうか。 あるいは片輪車→片車輪の話みたいに『よろしくない表現であるから』と出版社側が改編してるのかも。 |
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