Top読んだ本>悪魔のミカタ/うえお久光
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Title: 悪魔のミカタ/うえお久光
Genre: 読んだ本->ラノベ・ファンタジー
Date: 2009/01/20
Option: ★★☆☆☆ 誰でもオススメ度
★★★★☆ こういうの好きな人へのオススメ度

 うえお久光さんの『悪魔のミカタ-魔法カメラ』を読みました。

内容(「BOOK」データベースより)
“宇宙人に妹をさらわれた”と言うちょっと変わった過去を持つ高校生・堂島コウ。その彼のもとに突然現れたのは色とりどりのエナメルのベルトを要所要所に巻いただけと言う奇抜(?)なファッションの少女で、しかも“自称”悪魔だった。さらにその“自称”悪魔の言うことには「一昨日あなたの望みは叶えられました。その魔力を感知して、あたしは来ました。契約を履行し、魂をいただくために」まったく身に覚えのないコウは果たして、自らの無実を証明できるのか!?それとも…。第8回電撃ゲーム小説大賞銀賞受賞のファンタジックミステリー、登場。

 ジャンルはミステリとファンタジーのライトノベル。
 ライトノベルとあなどるなかれ。

 大トリックこそないものの、多分その辺のミステリに負けてません。むしろ個人的には石持浅海さんの「扉は閉ざされたまま」と同じ方向性で同じレベルの面白さと感じました。

 序盤の思考実験、中盤のどんでん返し、後半の真犯人を追い詰めるくだりと、全体的に高品質。事件解決後の最後の最後でどこにでもあるライトノベルレベルまで失速しましたが、それを除いても十分読み応えありました。
 容疑者はたった2人。しかし不自由な二択。勘で犯人を当てることはできるが、理屈で当てるのは大変

 印象としては81点。
 テンキャラ(※)が多かったのと後半の失速後のページ数が多めだったので、多めに点数を割り引いていますが、それでも最近では『チームバチスタの栄光』以来の高印象点でした。

※テンキャラ
テンプレートキャラクター。咲村語。「君、別の作者の別の作品にも名前を変えて出てたよね?」というキャラクタ。女の子キャラクタに多く、出てきた瞬間、基本的に読者(主に僕)に手抜きと思われる。

・長髪、優等生、お金持ち、ツンツン
・偉そう、だである口調、年上、接近戦に強い
・無口、冷静、若いのに達観



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