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会社の友人Aさんから借りた本。 色々な人間の『自分の過ちを秘密にしたい』という思惑が絡み合い、殺人事件へと遷移して行きます。 物語として訴えかけてくるものはありますが、ミステリとしては特に驚くこともなく、あぁ、なるほど。という感じでした。 ところで作中では登場人物が盛んに被害者の人権について言及していますが、 僕としてはそもそも刑法や少年法というのは治安維持が目的なのであって 被害者のことなんて最初からアウトオブ眼中だと思ってます。 だって被害者は基本的に事件を起こしませんしね……。 さらにいえば罪を決めるのも法律、罰を決めるのも法律である以上、 法律が定めた罰を超える罰はいかなる理由があっても加害者に与えられるべきではない、 つまり法律で定められた罪と罰を除いて、加害者は権利の上では何もしていない一般人と同等であり 加害者の人権は基本的人権の観点から守られるべきとなるんじゃないでしょうか。 法律では加害者が被害者より優遇されているのではなく、 被害者のことを考えてないし、考える必要がないだけだと思います。 一方で、行き過ぎた罰が発生しないように 法律として加害者の人権を守る必要があるわけです。 これを変だと見るかどうかは人それぞれだと思いますが、 所詮昔の法律を後生大事に100年近くの長きに渡って 騙し騙し運用しているのが現行法である以上、 そもそも法律が人間に優しいと思うほうが間違ってるという気がします。 とりあえず、加害者と被害者を具体的に攻撃しているのはマスコミだと思うんだけどNE☆ |
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