Top読んだ本>天使のナイフ/薬丸岳
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Title: 天使のナイフ/薬丸岳
Genre: 読んだ本->ミステリ・推理
Date: 2009/05/17
Option: ★★★☆☆ 誰でもオススメ度
★★☆☆☆ こういうの好きな人へのオススメ度

天使のナイフ
出版社 / 著者からの内容紹介
生後五ヶ月の娘の目の前で惨殺された妻・祥子。夫・桧山貴志は耳を疑った。犯人は、十三歳の少年三人。四年後、犯人の少年の一人が殺され、桧山は疑惑の人となる。少年たちの事件後を追う桧山に付き付けられた、信じがたい真実、恐るべき過去――。

更生とは何か。本当の贖罪とは何なのか。少年法をめぐる論争の死角に迫るとともに、”読み出したら止まらない”ミステリーの醍醐味を両立させた、選考委員も絶賛の話題作、ついに刊行!! 第51回江戸川乱歩賞受賞作。

内容(「BOOK」データベースより)

殺してやりたかった。でも殺したのは俺じゃない。妻を惨殺した少年たちが死んでいく。これは天罰か、誰かが仕組んだ罠なのか。「裁かれなかった真実」と必死に向き合う男を描いた感動作!第51回江戸川乱歩賞受賞作。


 会社の友人Aさんから借りた本。

 色々な人間の『自分の過ちを秘密にしたい』という思惑が絡み合い、殺人事件へと遷移して行きます。
 物語として訴えかけてくるものはありますが、ミステリとしては特に驚くこともなく、あぁ、なるほど。という感じでした。

 ところで作中では登場人物が盛んに被害者の人権について言及していますが、
 僕としてはそもそも刑法や少年法というのは治安維持が目的なのであって
 被害者のことなんて最初からアウトオブ眼中だと思ってます。
 だって被害者は基本的に事件を起こしませんしね……。

 さらにいえば罪を決めるのも法律、罰を決めるのも法律である以上、
 法律が定めた罰を超える罰はいかなる理由があっても加害者に与えられるべきではない、
 つまり法律で定められた罪と罰を除いて、加害者は権利の上では何もしていない一般人と同等であり

 加害者の人権は基本的人権の観点から守られるべきとなるんじゃないでしょうか。


 法律では加害者が被害者より優遇されているのではなく、
 被害者のことを考えてないし、考える必要がないだけだと思います。

 一方で、行き過ぎた罰が発生しないように
 法律として加害者の人権を守る必要があるわけです。

 これを変だと見るかどうかは人それぞれだと思いますが、
 所詮昔の法律を後生大事に100年近くの長きに渡って
 騙し騙し運用しているのが現行法である以上、

 そもそも法律が人間に優しいと思うほうが間違ってるという気がします。



 とりあえず、加害者と被害者を具体的に攻撃しているのはマスコミだと思うんだけどNE☆



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