Top>読んだ本>お留守バンシー/小河正岳 |
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『狼と香辛料』と『火目の巫女』が銀賞だったときの大賞作。同僚に借りた本です。 児童文学みたいでなおかつ洗練された表現と、綺麗にまとまった話が印象的でした。 あまねく どんな宝石もかなわない 一頭一頭ひとしく見渡すと 外からもたらされたもののようだ 笑い声をとどろかせている 濡れそぼった洗濯物 手の平にすっかりおさまる いっそう惨め 待っていたのは心を切り裂かれるような現実 一度だけ大きく竿立ったが、すぐに前肢をおろし… これからあなたはわたしの足になって、風のように空を駆けるのよ ↑このあたりの表現は独特だった気がします。 文芸としてはとても優れていますが、ずば抜けて楽しいわけではない、そういう作品。 敵キャラの『クルセイダー』の策略と攻めてきた動機、その解決に至るまでは一連の流れが綺麗でした。 |
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