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Title: リベルタスの寓話 / 島田 荘司
Genre: 読んだ本->ミステリ・推理
Date: 2011/01/07
Option: ★★☆☆☆ 誰でもオススメ度
★★☆☆☆ こういうの好きな人へのオススメ度

リベルタスの寓話/島田 荘司
内容(「BOOK」データベースより)
2006年4月、ボスニアで発生した酸鼻極まる怪事件!遺体には頭部がなく、縦一文字に切り裂かれた体からは内臓が取り出されていた。代わりに形状の似た異物が収められ、施された奇怪な粉飾!殺害されたのはセルビア人の民族主義グループの男たち。ユーゴ内戦の深い爪痕が生んだ惨劇の恐るべき真相とは。

 さて、今日は島田荘司さんの『リベルタスの寓話』を読み終わりました。
 短編二つの構成で、もう一つは『クロアチア人の手』が収録されています。

 どちらもユーゴの民族紛争を背景にした話です。

 ただ『クロアチア人の手』の方のトリックは……ウーン。
 ちょっと想像力を振り切られた感があるかなぁ。
 実現には透視能力がいりますよね、最低。

 一方、『リベルタスの寓話』の方は、民族紛争に
 RMTの話が絡んでいて、RMTについて良く頑張ったなぁというくらい
 調べられていたんですけど、知らない人には意味不明なんじゃ、と思いました。

 ネトゲでBOTを使って金を稼ぐ、なんていう概念の理解は、
 例えば年配の人にはかなり難易度が高いんじゃないかな。



 全体的に無理があったとは思いますが、こういう歴史があったことと、
 解決時に明かされる現象の複雑さに関しては面白みがあって
 良かったと思います。

 あと石岡君はあざとすぎる。
 この可愛いおじさんはいったい何なんだw




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