Top＞読んだ本＞連続殺人鬼カエル男 /中山七里
∧ 　∧ .
ヾ（＝ｗ＝；）
Counter:
URL:http://web1.kcn.jp/hal/
Title: 連続殺人鬼 カエル男 / 中山 七里
Genre: 読んだ本->ミステリ・推理
Date: 2011/04/19
Option: ★★☆☆☆　誰でもオススメ度
★★★☆☆　こういうの好きな人へのオススメ度

連続殺人鬼 カエル男/中山 七里
内容（「BOOK」データベースより）
口にフックをかけられ、マンションの13階からぶら下げられた女性の全裸死体。傍らには子供が書いたような稚拙な犯行声明文。街を恐怖と混乱の渦に陥れる殺人鬼「カエル男」による最初の犯行だった。警察の捜査が進展しないなか、第二、第三と殺人事件が発生し、街中はパニックに…。無秩序に猟奇的な殺人を続けるカエル男の目的とは?正体とは?警察は犯人をとめることができるのか。

　久しぶりに本を読みました。
　えっへっへ。実は本を読んだのも久しぶりなんですが、本屋に行ったのも久しぶりでして。

　久しぶりなだけに、さぞや面白い本が沢山あるだろうと思ってたんですが、
　あんまり琴線に触れるものが見つからなかったです。がっかり……うぐぐ。

　そんな中で『これは面白いに違いない(＝ｗ＝）+』と買ったのがこの本。

　地の文は文章の巧い竜騎士07さんだなという感じでした。
　凄く豊かな語彙を奮っているのですが、物事を表現する時の冗長感が半端なかったです。

[▲褒めて]
　ただ、中盤までの物語がそういった欠点の全てを補ってあまりありましたね。
　特に3人目の被害者あたりが会話芸も含めて最大瞬間風速。
　この辺の展開や魅せ方はここ最近（？）読んだ本では最高の盛り上がりだったので大満足。

[▼落とす]
　惜しむらくは、そこから後が平凡だったことでしょうか。
　情報が出た瞬間に答えがわかるというのは、正直ミステリとして読んだ場合は微妙。
　さらに犯人の行動がどれをとっても不自然で、ご都合主義的に動いているように感じたのも残念。
　犯人の特定の仕方が『犯人に告ぐ』ほどスマートで、
　同じようなタイトルの『ハサミ男』ほどの意外性があれば良かったんですけどね。


　帯には「本読みのプロたちもひっくり返った、衝撃の結末」と書いてあるのですが、
　それって綺麗な言い方をしていますが衝撃の蛇足ということですよね。


　あと本読みのプロって何の仕事をしている人ですか
Top＞読んだ本＞連続殺人鬼カエル男 /中山七里