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またまた久しぶりに本を読みました。 文章が特徴的ということで有名な山田 悠介さんの書き下ろし作品です。 どれくらいかというと、こういったコピペが作られるくらい。
とまぁそういうわけで、どれだけ凄い文章で書かれているのかわくわくしながら読んだんですが……。 ……意外と文章が読みやすい。 えーっ、この文章ならその辺の作家さんより断然読みやすいんじゃないかな。 誰だよ文章が変だなんて言ったの。全然そんなことないじゃんw 何だろう、読者層を選ばない書き方なので、ライトノベルよりもずっと読みやすい。 中学生でも大人でもすらすら抵抗なく読める、そんな感じの文章でした。 うーんこれは一本取られたな。少なくとも、文章はマイナスポイントになりえないです。 何だよ前評判随分悪いなぁ……。 で、肝心の物語ですが、これはまるで面白くなかったです。 星新一さんなら同じテーマでも10ページ以内で、もっと切れのある話を書いてくれそうかな? バーチャル世界には実は自分たちのコピーが敵として存在した、とかでもいいのに、 捻りもなく、盛り上がりもなく、緊張感もなく、ただただ設定に従って物語が進んでいくだけでした。 最後にどんでん返し(?)がありましたが、そこは求めてた刺激ではないわけで、 例えば、道を歩いていた脇役の正体が、実は主人公の隣の家に住んでいる脇役でした、 くらいどうでも良い話。ああ、そうなんだ。っていう程度の情報量でした。 ただそれだけなら凡百のお話なんですが、実はこの本はホラーなんです。 どういうことかというと、最新のものの奥付。 良く見ると発行部数が26版……。 いま、僕の常識が揺らいでいます。 |
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