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「博士〜、ヒマです」 「そんなことをいわれてもな。そんなことをいったらみんなヒマだ」 「もー、何か面白い話とかは無いんですか?」 「無い」 「どんなことだっていいですからぁ」 「そうだな、じゃあ地球は自転しているのは知っているかな?」 「知っていますよ。北極点を上から見て反時計回りに回っているんですよね」 「その通り。原始地球がまだマグマばかりでドロドロした塊だったころは、もっと高速で回転していたといわれていて、現在回転は遅くなってきているといわれているが回転方向はずっと同じだ」 「コマみたいなものですね」 「コマみたいなものだ。まぁ人間には体感できない程度の回転なのだが、これは例えば排水溝に流れる水が渦を巻く際に影響を与える」 「どういうことですか?」 「地球上では赤道以外の場所よりも、赤道直下の場所のほうが、宇宙から見て速度が速いだろう?何といっても回転の一番外側だからな。すると、だ。赤道より離れた場所にある円形の渦はどうなるか。なんと速度の速い方向(赤道直下)から速度の遅い方(赤道以外の場所)へ回転運動をはじめることになるのだ。つまり、渦に影響を与えるとはそういうことだな。これをコリオリの力という」 「えーっ!!?じゃあ北半球と南半球では渦の巻が逆なんですか!?」 「その通り!!よく誘拐されたりして現在位置が分らない時があるだろう?そんな時は例えば排水溝に水を流し、あらゆる外部因子を除いた上で渦の巻き方向を見れば、自分が北半球にいるのか南半球にいるのか、たちどころに分ってしまうのだ!!」 「実用的ですね!」 「うむっ。それだけはないぞ。ミクロな視点からだとそれだけだが、マクロな部分に視点を移すと、面白いことが見えてくる。リカくんは台風を知っているかな?」 「知っていますよ。イセワンだとかムロトとか18号とか、ロボットの名前でしょう?」 「そうだ。テレビなどで入れ替わり立ち代り登場する奴らだが、奴らの必殺技は皆、回転方向が一定なのは気付いていたかな?」 「そういえば回転していますよね。確か、反時計回り、だったかな?」 「よく覚えていたな。いかにも反時計回りだ。実はコレも地球の自転が影響している」 「あんな大きなものまで?あんなに大きいと地球の自転なんか関係が無いんじゃないんですか?」 「そんなことはない。渦が大きければ大きいほど、端と端の速度差は大きいだろう。逆に回転の影響も受けやすいのだ。分かったかな」 「分りました!!端と端の速度差の大きいもの・・・例えば太陽系とかもですね!」 「その通り!!太陽系も間違いなく地球の自転の影響を受けている。知っての通り、太陽系の惑星はすべて反時計回りをしているのだ」 「やっぱり!!ということは南半球では、太陽系の惑星は逆周りに!?」 「そうだ。それだけじゃないぞ、赤道直下では太陽系は縦周りになるのだ!!」 「すごい!!」 「というわけで、ヒマは潰せたかな」 「ええ、それだけじゃなくて何だか1つ賢くなった気がします」 「・・・」 |
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