自作アクセサリ集

そして何も聞こえなくなった
2006/12/05〜

<目次>

1.簀の子(すのこ)を使ったフラッター・エコー防止

2.自家製オーディオラック

3.スピーカ・スタンドの改造(免震構造)

4.アルミ・ダイキャスト容器を使ったコンセント・ボックス

5. RCAケーブルの自作

1.簀の子(すのこ)を使ったフラッター・エコー防止

部 屋にフラッターエコーが出ていれば、ピュアオーディオの再生は不可能です。これはアンプを替えてもスピーカを替えても解決できません。うちの6畳の部屋も エコー気味で、簾(すだれ)を吊って少し軽減されたのですが、まだソプラノや弦楽器、管楽器の高い音程が耳につきます。参考にしたサーロジックのサイトです。

 
ルーム・チューニング用の市販の木製ボードを使えば良いのでしょうが、一枚数万円もするので簡単には購入できません。そこでホームセンターに売っている簀の子(すのこ)を試しました。「簀の子」の大きさは1000mmx370mm、材質はヒノキで1800円/枚。これでうまくいけば、最高のコストパフォーマンスなのですが・・

これを両スピーカの間に設置します。「椿姫」の第一幕でヴィオレッタが最高音♪を張り出しているところを再生しました。




<図1−1>
この配置は見た目にはいい感じだが、エコーはほとんど減らない。壁と平行に置いても同じ。また左右スピーカの外側にも置いたが、効果なし。


<図1−2>
このように音が外に向かって拡散していくような配置にすれば、エコーが減って(ゼロではないが)、音楽が耳に優しく聞こえるようになった〜! いままで木 管楽器(クラリネットなど)のある音程で耳にビビッときていたので、無意識で身構えていたのだが、それがなくなって安心して聴けるようになった。小さな部 屋でも音量を上げられる。要するに平行面をなくし、音が外へ外へ逃げるようにすればよいようだ。☆この効果は大きい〜! これで「簀の子」の効果が確認で きたので、「簀の子」に足を取り付け、その表面を、拡散性・乱反射性に加工しようと思う。

 
<図1−3> 日曜大工で作った二段ウィング式「簀の子」。このような不思議なアイテムを作りました。製作に用いた工具は、のこぎりとハンドドリルとねじ回しのみ。





<図 1−4> 二段ウィング式「簀の子」の配置状態。外側ウィングによって左右フロントスピーカの両脇から音が拡散するようにし、内側ウィングによってセン タースピーカの両脇からも音が拡散するようにした。特にマルチチャンネルディスクではセンタースピーカから音が出るので、この内側ウィングの役割が大きい はず。


角度を深くしすぎると、エッジ(角)の部分からの反射が大きくなり、周波数特性に山谷ができるような感じなので、そのときは角度を浅めにする。写真の場合、角度が深すぎる。 


<図1−5> 角度が浅くなるように再調整





2.自家製オーディオラック

アンプ、プレーヤを設置するラックが欲しいのですが、既製品では外形寸法が合わないので、通信販売でアサダ桜集成材の棚板を所定寸法に切断してもらい購入しました。アサダ桜は、バラ科の桜でなく、カバの木の仲間だそうです。木材の業界では「カバ桜」と呼ぶようです。

<図2−1>
アサダ桜集成材。厚さ25mm。パイン集成材より硬いです。叩くと「コツコツ」と、引き締まった音がします。








<図2−2>
組み立てたラック、ポールはクワドラスパイヤ。アサダ桜集成材は硬くて、電気ドリルの回転が止まることが往々にしてありました。これはドリル歯先端のネジ が木材に無理に入っていこうとするためです。そのときは、ネジの歯が立たない程度の直径を有する小孔を中心に開けてから、再度孔あけを続行します。なかな か正確な位置に孔を開けられません、最悪1mmくらいの誤差が出ましたが、目で見た限りでは綺麗に収まっています。あとは、ニス塗りです。


<図2−3> オイル(walnut色)で仕上げました。オイルがまだ塗れているので、集成材の模様がハッキリ出て変に見えますが、オイルが乾くと天然木 そのままの肌合いになります。この透明感は素晴らしい。ウレタン・ニス(*)を塗ってテカテカに仕上げるよりこちらのほうがお勧めです。


(*)ウレタン系ニスは、硬くて丈夫な塗膜を作るのですが、表面がツルツルになり、木の持ち味をなくしてしまう、味気ない仕上になります。天然の亜麻仁油 をベースとしたオイルを使えば、木の風合いを生かした自然な仕上がりになるし、素人がジャブジャブ塗ってもムラが目立ちません。音への影響は分かりません が、天然樹脂を使っているのだから、悪くなることはないだろうと期待して。

3.スピーカ・スタンドの改造(免震構造)

スピーカ・スタンドの底板と支柱は、自作するか既製品を利用します。天板は自作しますが、既製品に1〜3箇所孔あけができるなら既製品が使えます。天板を自作して既製品の天板が余れば、オーディオ・ボードなどに流用できます。



<図3−1>
しっかりした天板を用意する(写真はホームセンターで売っていた11層シナ合板)。天板の手前側にサウンドケアSS−8を設置。奥側にL金具を固定。SS−8でなくても、他のインシュレータやスパイクでもよい。




 <図3−2> 斜め上から見た図。L金具に孔がないときは、自分で適宜孔を開ける。L金具の材質はステンレス、鉄、何でも良い。







<図3−3>
スピーカの後ろにボルトを立てる。スピーカの後ろに孔が付いていて、ボルトなどの棒を立てられることが必要条件。もし、スピーカの後ろに孔がないときはマジックテープを使った転落防止構造(図1−20から図1−23)を参照してください。




 


<図3−4>
ボルトをL金具の孔に通す。
ボルトとL金具とをナットで締結すると音が悪くなり、このように遊ばせた方が良かった。これでスピーカを三点(底二点、背面一点)で接触支持できる。ボルトの先の黒いものはストッパ、これは地震の時スピーカが飛んでいかないようにするもの。「ストッパ」は普通のナットで充分、ナットは振動でゆるみやすいのでスプリング・ワッシャを併用する、後ろ壁に接触させない。







<図3−5>
全体完成図。

これでスピーカ・スタンドを免震構造にできます。スピーカを天板に直接ネジ止めしてしまうと、音質の変化が出そうですが、この方法は三点で接触支持して音質を落とさないのが利点です。






<図3−6>
実はフロントスピーカ(クラシック1)についても、上の図3−5と同じような構造を作って聴いてみたところ、このスピーカの高品位な音質や定位の良さは素 直に出ているが、もともと豊かでない低音がそのまま出ている感じをうけた。つまり、スピーカの素特性を引き出すという点では理想的、低音の出るスピーカな らこれで充分。しかし、欲張りだが、この密閉型スピーカに少し低音の「量感」と「響き」を付けたいと思ったので、山本音響の桜材ブロックPB−11Aを活 用することにした。


→結果は思ったとおりになったようで、「英雄」の第2楽章の初めのコントラバスのゴリッとした音が、いままでと比べて出ている。しかし、このモニタースピーカの持っている解像度と定位の良さは多少低下したようだ・・・ 



<図3−7>

自作天板の上に、2つの短柱と、L金具を立てる。












 


<図3−8>
短柱の上面には円錐の座繰りをしておく。金属用ドリル刃を使った。



<図3−9>
手前の赤い大きなブロックは山本音響のPB−11A。
短柱の上と、PB−11Aの上にスパイクを載せる。






<図3−10>横から見た図。
PB−11Aの上にはスパイク(PB−20)が標準で付いている。しかしこれでは高さが足りないので、あり合わせの金属スペーサ(タオックPTS−N)を 重ねている。自作の短柱の上面にはスパイク(PB−20)を当てている。これらの3つのスペーサ(スパイク)によってスピーカを3点支持する。このように 前1点、後ろ2点で支持する場合、前の支持ポイントはスピーカのマグネットの下あたりがよいということだ。



<図3−11>
このスピーカの背面には壁掛け用のネジ孔が2つ開いている。各ネジ孔に長いボルトをねじ入れて、木の板で連結し、木の板とL金具とをネジで軽く止めることにした。










最初は、木の板とL金具との間を非接触にする予定だった。地震が来たときに飛ばないように、ひもで結んだり、チェーンでつないだりすることを考えていた。しかし、木の板とL金具とをぴったりくっつけても音に影響なかったので、手っ取り早く、ネジで止めることにした。




<図3−12>

完成図。桜材のブロックPB−11Aが効いているようで、この密閉型小型スピーカにしては、すこしは豊かな音を出してくれる。










リア、センターには図3−5の簡易型でも良いが、フロント用には、ブロックを使ったこちらのほうが良さそうだ。

桜材のブロックPB−11Aの底面には、厚さ0.5mmのゴムスペーサ(山本音響GS−1、直径20mm)を4枚貼り付けている。このゴムスペーサが悪いという訳ではないが、ここに別のスペーサを使ってみたらどうなるか、知りたくなった。

試したところ、J1プロジェクトのC3019Sという柔らかい素材は制振しすぎで、高音が粗くなるのでまったく駄目。タオックのPTS−Nはステンレス製 で低音の伸びが今ひとつで音がやや軽い。何かのスピーカに付属していた樹脂スペーサが、意外にも低重心で、情報量の低下もあまりなさそうなのでこれを使用 することにした。
 



<図3−13>
PB−11Aの底面に貼り付けた樹脂スペーサ

PB−11Aと自作天板との間のスペーサが音に影響を与えていることが分かったので、自作天板の表面もしっかりケアしたほうがよいと思い、サンドペーパーをあてて平らにすることにした。

4.アルミ・ダイキャスト容器を使ったコンセント・ボックス

コンセント・ボックスを自作しようと思ったが、オヤイデなどから出されているキットでは面白くないので、アルミ・ダイキャスト容器に、自分で穴あけ して作ることにした。幸い、UL規格の電源コンセントは丸穴を開けるだけで取り付けられる。このため、ホールソーというドリル刃を買ってきた。



<図4−1>
アルミ・ダイキャスト容器。日本橋で2000円で入手。肉厚2.5mmあり、丈夫そうで頼もしい。塩ビの箱と違って、外部電界の影響を完全に遮断できるところがうれしい。

なお、もっと厚肉で堅牢な容器もあるが、今回は初めてのコンセント・ボックス製作であるため、見送った。


<図4−2>
ホールソー


<図4−3>
ホールソーで穴を空けた状態。コンセントのために35mmφを空けたがまだ余裕がある、これだと34mmφでもよかった。この正確な孔あけが最難関。穴さえ空いたらできたようなもの。





<図4−4>
ひととおりパーツを取り付けた。コンセントは明工社のME8502。真ん中は電源コードを入れるための金属製のブッシング(キャプコンOA-W1-M12)。このように真ん中から給電するタイプは、昔オーディオ・テクニカのハイエンド製品があった。それをヒントにしたもの。

インレットは使わない。コードで直接配線するほうが、余分な接点を経由しないため、好ましいと考えたから。


<図4−5>
内部配線、圧着端子を使用。







<図4−6>
完成写真。電源ケーブルはオヤイデのPA−23。
内部に電磁波抑制シートを貼る予定。





<図4−7>

気を良くして、一段と厚肉のアルミ・ダイキャスト容器(タカチBDN_9-13-5N)で第二号機を製作。ずしりと重い。下の黒い輪はOリング






<図4−8>

第二号機のコンセントは明工社のME_2859T24 (200V用)。









5. RCAケーブルの自作

マルチチャンネルをやると、沢山必要になるのはRCAケーブル。良質なものほど高くて、すべて買っていくとアンプ1台買える値段になります。そこで 自作を始めました。ケーブルはオヤイデのPA−02(あのPA-02TRに使われているケーブル;1260円/m)、プラグはオヤイデ・オーディオストア で買える無印。この無印プラグは「最もシンプルな構造で各パーツが大きく、初心者の方でも比較的簡単に作ることが可能です。この価格からしてみれば作りも 割と良く、中心コンタクトの絶縁もPTFE(テフロン)を使っていますからハンダ付けの苦手な方でも安心」だそうです。もっと高級なプラグを付けたい方 は、これで練習してからにしましょう。無印プラグには小(1個231円)と大(1個357円)があって、安いので失敗しても平気です。(大)の方が取り付 けやすいのですが、AVアンプではインレットが密集しているため(小)が好ましいです。

 

基本となるサイトはここです。

補足しますと、上のサイトの「用意するもの」の中で、「ターボライターもしくはヒートガン」は要りません。テスターもなくてもOKです。マイクロニッパー、ラジオペンチが必要です。作業時、プラグを差し込んで固定するためのインレット−例えばこのようなものこのようなもの−があれば便利です。

 

 

 

<図5−1>

まず、ケーブル外皮を挟む爪を、ラジオペンチで広げる。

 





<図5−2>

外皮を剥いた状態




<図5−3>

シールド線を広げる

網状シールド線は、信号上流側プラグでは白い芯線とともにプラグの外側導体に接続しますが、ケーブルの信号下流側プラグでは接続しません(白い芯線のみ接続する)。だから、シールド線を残すのは上流側だけです。参考サイトの下の方にある「使い方」参照

<図5−4>

シールド線を全部残すと、束ねたときに太くなり過ぎ孔に通らなくなるので、一部(角度で言えば10度分)だけ残してあとはカットします。


]


<図5−5>

写真では赤い芯線の先端を約.5mmぐらい剥いでいますが、白い芯線は根元から剥ぎます。

<図5−6>

信号上流側プラグでは、写真のように芯線とシールド線を一緒に束ね、信号下流側プラグでは、芯線のみを単独で束ねる。

<図5−7>
白い芯線をプラグの外側導体の孔に通す。
作業中、プラグをインレットに差し込んで固定しておけば、半田の熱でプラグの絶縁材が変形することもありません。

<図5−8>

まず赤い芯線を半田付け。



<図5−9>

白い芯線を半田付けします。半田の量が少なく見えますが、流動性の高い
錫60%の半田(融点180°C)を使っているので、厚く盛り上がらないのです。

 <図5−10>

完成図

 

半田は銀入り半田(Sn-Pb-Ag)を使っています。鉛フリー半田もありますが、融点が高いので40W以上の半田鏝(あるいは鉛フリー半田専用の半田鏝)が必要になります。鉛が入っている半田なら30W程度の半田鏝が使え、半田の流動性もよく、付けやすいです。

なにしろ簡単で安上がりです! 慣れてきたら一カ所20分で出来ます。




トップページにもどる。

マルチチャンネルオーディオシステム・アンプ構成例に移る

我が家のシステム−メインシステムに移る

我が家のシステム−サブシステムに移る

 

直接メールをお送り下さるときは、こちらにお願いします。

作者へのメール