“なむあみだぶつ”って


ふしぎなことば

作:勝部正雄上人(佐名伝:佛眼寺住職)


『なむあみだぶつ』って、おとなえすると

いかりに燃えた心もシーンと、静かになってくる。


『なむあみだぶつ』って、おとなえすると

何もしたくないなぁ・・・なんて思っていた心が薄らいで、

元気を出して、元気を出してと、私をおしあげてくれる。


『なむあみだぶつ』って、おとなえすると

思うようにいかないことばかり見えていたことも、

思うようにいっていることが

いっぱい見えて、うれしくなってくる。


『なむあみだぶつ』って、不思議な言葉

いつでも、どこでも、だれでも、おとなえできる不思議な言葉








『なむあみだぶつ』って、おとなえすると

私が不思議と明るくなって正しくなって、

だれとでも仲よくなっていけるようで

なんだか私が美しく、おおらかになっていく。



それは「なぜ」って、たずねてみたら

『あみださま』って、ほとけさまが

『おじょうど』っていう、ほとけさまの「み国」から

私たちを、じっと見つめ、守ってくださっているからよ、と

お釈迦さまが、おしえてくださいました。



『なむあみだぶつ』って、おとなえすると

どうして心が明るくなるの?って、たずねてみたら

あみださまが「ひかり」をはなって

私たちの心を照らしてくださるからよ、と

善導さまが、おしえてくださいました。


『なむあみだぶつ』って、おとなえすると

やさしい心がにじんでくるように、あたたかくなるのは、

なぜ?って、たずねてみたら、

『なむあみだぶつ』って、おとなえすると

かわいい、かわいい、あみださまがのっかって、

スーッと心の中へ入ってくださるのよ、と

法然さまが、おしえてくださいました。



となえてみると、私がかわる。

となえてみると、わかってくる不思議な言葉。

『なむあみだぶつ』って、みんなでとなえ、

あみださまのひかりに照らされよう。



太陽のひかりを受けると、明るくって、あたたかで

とても、とても、考えのおよびつかない『いのち』を

育んでくださっているように、

あみださまも、限りない光と、限りない優しさを

『なむあみだぶつ』の中に、いっぱいこめて

とどけてくださっているのです。