山頂 | 蓬莱山 |
分類 | 無雪期ハイキング |
日程 | 2004年11月13日 |
概要 | 平~権現山~蓬莱山~夫婦滝~白滝山~坊村 |
コースタイム | 出町柳発京都バス7:45発 平8:33着 8:40出発 ~ アラキ峠9:25着 9:30発 ~
権現山 9:57着10:02発~ ホッケ山10:26 ~小女郎峠10:40着10:55発 ~蓬莱山11:20~夫婦滝12:30着13:15発 ~オトワ池13:42~白滝山13:55 出町柳行きバス17:24発 出町柳18:40着 |
比良・蓬莱山登山 |
前日のチョイ飲み会のつもりが大飲み会に変わり、二日酔いと寝不足という登山には不遜な体調で、蓬莱山に向かった。京阪出町柳駅から朽木行きの京都バスは発車30分前からおおぜい登山客が並ぶ状況で、バスの中も混み合っていた。平(だいら)でバスを降り、国道を少しもどり林道に入る。砂防ダムが左手に見える谷筋の杉の植林帯をアラキ峠まで登る。
アラキ峠は20年ぶりだろうか、昭和の大豪雪の時に、単独で蓬莱山までの縦走を試みたが、重い荷物と胸までの雪のラッセルで天気は快晴だったが権現山の途中であきらめて帰った思い出がある。
天気は曇りでいまにも雨が降りそうな様子。広い杉林の尾根を登る。権現山頂上付近は、前日の雨をたっぷり含んだクマザサが茂り、ジャージを濡らす。ガスが濃かったが、ときどきそのガスが切れて琵琶湖が見えたりもした。ほっけ山を越えて小女郎峠についた。私の持っている昭文社の登山地図では権現山から小女郎峠まで1時間40分となっているが、これは間違いであろう。私は40分くらいで歩いた。手前に石仏が三体あり、そこで靴擦れしそうだったので、靴下を調整した。
蓬莱山への道には以前はなかった石仏がたくさん置かれていた。スキー場の中を通り汁谷、夫婦滝へ向かった。
夫婦滝を見物して、祠の横で「札幌一番みそラーメンサクサク野菜たっぷり」とおにぎり2個を食べ、時計を見たらまだ時間的に余裕があるので、白滝谷を下る予定を変更して、白滝山を越え伊藤新道を坊村に向かうことにした。これが苦行の始まりだった。
白滝山までは途中オトワ池などがあり、しずかな灌木帯でなかなか雰囲気がよろしい。しかも太陽も照りだして、青空も見え、のどか~だな~とのんびり歩いていた。ところが白滝山からの下りがすごい。道はつづれ折になっていて急な上に落ち葉どっさり、しかもそれが濡れている。滑りそうになるのをだましだまし降りていった。それが35分あまりこれでもかと続く。谷筋に降りたと思ったら、わさび滝周辺で崖がくずれて道が寸断されており、それをさけるように踏み後程度の道がついているが、それも滑りそうで怖い。赤テープを頼りになんとか降りていった。地図には立派な道として載っているので予想していなかっただけによけいに長く感じた。出合に降り立ったときは正直ほっとした。
坊村まで林道を歩き、バス停で1時間半ほど出町柳行きのバスを待つ間、ビールをグビッっと飲みほし、ウィスキーをちびちびやりながら、BOOKOFFで105円で買った椎名誠の「怪しい探検隊アフリカ乱入」を読んだ。トラックが轟音をたてて通る国道の横でザックに座り、酒を飲みながら本を読む風景というのは、さびしい貧乏学生風で青春時代に戻ったような気がした。バスが到着した時は、日はとっぷり暮れていた。