飯豊・内ノ倉川・七滝沢遡行

山頂
二王子山
分類
沢登り
日程
2007年10月6日〜7日
概要
内ノ倉ダム〜出合い〜七滝沢遡行〜二王子山頂〜二王子神社
コースタイム
10/5 京都駅23:05発
10/6 日本海東北自動車道_聖籠新発田IC5:30―内ノ倉ダム_杉浦岩前駐車場6:30/7:20発〜七滝沢出合8:10/8:20〜2段5m滝9:08〜5段100m滝手前10:20/高巻き〜沢を渡る11:00〜巻き終わり11:20/11:45〜第2の連瀑帯下12:40〜3段25m斜瀑14:20〜20m斜瀑(ザイル使用)15:00/16:00〜三俣(泊)16:50
10/7 テン場8:25〜右岸のスラブ滝9:08〜残置ハーケンの滝10:50〜二俣11:20〜草原12:50〜二王子山頂13:35/13:50〜二王子神社16:00

飯豊は遠かった

さすがに飯豊は遠い。京都から休みなく高速をとばして内ノ倉ダムを反時計回りに林道を回り、杉浦岩前に駐車した。杉浦岩にはたくさんのフリークライミングのルートがあった。仮眠をすることなく出発。内ノ倉川沿いの林道を歩き出した。地図を見ながら七倉沢の出合を目指した。50分ほど歩いた後、小さな沢を内ノ倉川に下った。向こう岸に七倉沢が見える。沢支度をして、飛び石づたいに対岸に渡り、いよいよ遡行開始。

滝また滝をこなしていく

稲野さん先頭で、ずんずん進んでいく。小滝などをこなしながら進むと、やがて前方に七滝と呼ばれる100mに及ぶ滝群が現れた。滝が登れなくなったところで、左岸を大きく巻く。巻き道はしっかりしていた。途中で七滝がよく見えた。気が付くと七滝沢から右の大きく逸れ、間にもう一つ沢が入っていたので、少しもどりその沢を渡るようにして七滝沢すぐ左岸の尾根を巻く。それからは平流となった。穏やかな流れも周辺の木々の緑と相まって非常にきれいであった。やがて、二つ目の連瀑帯を迎え、そこは右岸を高巻いた。雪の多い地域だけに笹も下向きに傾いて生えていて藪漕ぎにも力がはいる。適当なところから沢にもどると、まだ滝は続いていたが登れそうなので、そのまま遡行を続ける。やはり高巻きよりは沢沿いに登っていった方が楽しい。

落ちた

大きな釜を持った15mの滝は右岸のルンゼから小さく巻いたが、いやらしい登りで、高嶋さんがトップで登りフィックスを張り、後続はプルージック登攀をした。私は、しっかりとしたホールドを取ったところで、プルージックが気になった瞬間、アッと思う暇もなく落ちてしまった。ザイルがすべっていくのがわかった。プルージックがちゃんと効かなければ、地面に激突だなあと思っていたら、ちゃんと効いて宙ぶらりんにぶらさがった。1〜2mは落ちたのかも。気を取り直して、再び取り付き無事に登り終えた。ザイルで確保されていたおかげだ。この滝を越えるのに1時間あまりを要した。

快適なテント場

その後は平流をたどり、16時50分に三俣にたどり着き、快適なテント場を見つけ、ツェルトを張った。たき火で、飯ごうを使い飯を炊き、スープの湯を沸かした。飯ごうを見るのは久しぶりだった。 食事の後は、たき火を囲み、ウイスキーの水割り、お湯割り、ストレートなどを回し飲みしながら、濡れた衣類を乾かしながら四方山話。就寝は10時になった。

最後まで飽きさせない

翌朝は、ゆっくり7時起床。昨晩炊いておいたご飯を使って、雑炊をする。とろけるチーズとのコラボでおいしかった。8時過ぎに出発。しばらく歩くとトユ状の流れをきわどいへつりで対岸に飛び移る箇所があり、ちょっとびびってしまった。その後も、穏やかな流れになったかと思うと、また滝が現れるなど、メリハリがきいて、まったく飽きさせることのない沢だった。  源流の草原には12時50分に到着。飯豊の山々が遠くに見渡せた。少しの藪こぎで二王子山の登山道に出て、避難小屋を見学して、頂上に向かった。頂上には青春の鐘といういかにもというオブジェがかかっていた。頂上付近は、やや紅葉が始まっていた。遡行を終えた充実感を胸に頂上を後にして、二王子神社へ向かって下山を開始した。