堂満第1ルンゼ登攀

山頂
堂満岳
分類
積雪期アルパイン
日程
2008年1月14日
概要
比良駅〜イン谷口〜堂満第1ルンゼ取り付き〜堂満岳頂上〜ノタノホリ〜比良駅
コースタイム
比良駅8:16〜イン谷口9:12〜堂満第1ルンゼ取り付き10:15=10:40〜第2の滝上部12:35〜855m地点休憩13:05〜堂満岳頂上14:30=14:45〜別荘地16:15=16:30〜比良駅17:00

 雪の堂満第1ルンゼへ

京都駅7時40分発の永原行き湖西線に乗って、比良駅には8時16分着。電車の中で、ヤッケ、スパッツを着け比良駅ですぐに出発できるように準備をした。
 フッチーとは比良駅で合流。さっそくイン谷口に向かって歩き出す。イン谷へは、比良駅を出て左に少し行ったところの農道を山に向かって行くのが近道である。
 別荘地に入ってすぐの右手の細い道がイン谷へと続く道だ。
 イン谷口で登山届を出し、谷沿いの登山道を行く。ダケ道を右に見て青ガレ方面に30分ほど歩くと堂満第1ルンゼの取り付きだ。
   大きな堰堤が上下2段に築かれているのですぐわかる。取り付きには、4人組の先行パーティがいて、私たちとおなじ堂満第1ルンゼを登るそうだ。先に出発してもらって、私たちはハーネス、ビーコンなどを着け、腹ごしらえなどをしてゆっくり出発。

 雪は少なめ

堰堤はどちらも左から巻き登るが、アイゼン歩行に慣れていない朝一番では、ちょっといやらしい。といっても特に難しいわけでなく、堰堤の上部に出た。
 乗越したところは岩がゴロゴロ、その上に10cmくらいの雪がのっている状態で、歩きにくい。雪の量としては少ないほうらしい。アイゼンをガリガリ言わせながら進む。
  先行パーティがトレースをつけてくれていて、姿も上の方にチラチラ見える。さて、滝らしいところに出くわし(これを第1の滝と呼んでおく)トレースは左から巻くようについていて上の方で降りているようだったが、そのまま登れそうだということでヒロティが取り付いた。ピッケルで雪を払い落とし、ホールドを確かめながら登ったが、中途半端な雪はいやらしい。まあ、なんとか登った。アイゼンをはいての沢登りの様相を呈していた。

 ここが核心か

上方を見ると、先行パーティがチョックストン滝の前で休憩していた。一見したところでは、とても登れそうもなく左か右に巻くところである。そのパーティの人に聞いたところでは、雪があるときはその滝も埋まっていてそのまま雪面を歩いて登れるということだった。
 さて、ルートとしては、
  1、左の沢を少し登り、右に乗越してルンゼにもどる。
  2、右の沢を少し登り、左に乗越して、懸垂でルンゼにもどる。
  3、滝の左の約7mのフェースを登り右にトラバースして落ち口にでる。しかし難しそう。
 の3つが考えられたが、フッチーは果敢にも3を実行に移す。ザイルで私が確保するが、ランナーはとれず、落ちればビレーをしている私のところまで落ちる。フットホールドはあるが、手がなかなか難しそうで苦労していたが何とか落ち口に到着。
  私は、フォローで登ろうとしたが1歩目が苦しい。ザックは後で荷揚げするとして、空身で登ることにした。なんとか登り、後続のパーティの一人も登ってもらった。

 まだまだ核心は続く

これで、核心は終わったと思いきや、チョックストンの下をくぐり抜けたり、深い雪のラッセルの後、壁に突き当たったと思って雪を落としてみたら4mほどの滝を登らなくてはならなかったり、胸ぐらいのラッセルを300mほど登ったり、第1ルンゼはなかなか楽しませてくれるではないの。

 頂上からは琵琶湖

最後の方は、雪もしまって快適な雪面の登攀となった。振り返るとルンゼの向こうに琵琶湖がきれいに見え、アルパイン雰囲気満喫。
 ルンゼを終えた後は、なんとなく踏み跡らしきところをヤブを漕ぎながら登ると、頂上からちょっと東稜を下ったところに出た。右に少し登って頂上に到着。やがて後続パーティも到着して、お互いの苦労をねぎらい合った。写真などを撮ってもらい下山にかかった。

 下山後にドッキリ

堂満岳の東稜を下り、別荘地に着いた。ハーネスやヘルメットなどの登攀具を脱いでいたときに、ドッキリ!!! これは、あまりに恥ずかしいことなので伏せておきます。
 比良駅まで30分ほどで着き、ちょうど電車も来てくれ、フッチーと二人適度な疲労感と充実感を抱いて、今回の山行を終えることができた。

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堰堤を越したところ

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第1の滝を登る

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こんな登りが結構あります

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ラッセルです

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快適な登り

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どうです。この爽快感。

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頂上で満足感に浸る二人