12月の川柳

近詠


釣竿を持てば気長になる夫


豆鯵を海に戻してやる情


釣果ゼロでも次の予定へ盛り上がる


逃げた魚は大物らしい大ジョッキ


筋肉痛二日遅れて責めてくる


ええかっこうするなら愚痴は言わぬ事


乾杯のビール頂く泡ばかり


臨時収入家電そろそろ寿命です


間違えぬ様に歯ブラシ赤青黄   


忘れてた振りして過ごす誕生日


私が釣った小鯵だ骨も皆食べる


釣りバカの気持ちがちょっとわかりかけ


しゃべりたい電話の相手留守ばかり


題詠


勝ち意識しだすと調子狂い出す


衝撃が世界を走るビル爆破


今はもう頬を染めたりしない妻


不意を打たれて正直に皆しゃべる


報復措置で何が変わるというのだろ 


痛み分けでほんとに暮し良くなるの


固めが好き熟柿が良いと柿談義


木守柿鳥にも遠慮あるらしい


親切に渋柿ですと書いてある


型落ちを待ってパソコン買うつもり


父も子も手加減したと言う相撲


親に似て馬鹿正直に育った子


僕の事見てよと親をてこずらす


見かけ倒しの骨盤でした骨密度


骨埋めるつもりの会社リストラに


骨太の夫にずっとぶら下がる


きっかけに夫の好きな豆ご飯


枝豆ばかり食べて糸口つかめない


寺の石段見て諦める車椅子

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